園舎改修し学童保育の枠拡大 苫小牧・百合愛会「コロナ禍で働く親支えたい」

改修された「ま・な・び館」にあるホールで元気よく遊ぶ児童たち

改修された「ま・な・び館」にあるホールで元気よく遊ぶ児童たち

苫小牧市柳町で「認定こども園幼稚舎あいか」や放課後児童クラブ(学童保育)を運営する社会福祉法人「百合愛会」が、今年4月から同クラブの受け入れ人数を2倍近くに増やした。新型コロナウイルスの影響で、子どもが通う小学校が休みとなった保護者をサポートする狙い。三上順子園長は「仕事を頑張るお母さんを応援したい」と話している。

同クラブは「あいか」の園舎の一部を使って運営してきた。昨年夏、園舎に隣接し、同法人が運営する「どんぐり保育園」が使用していた「保育館」が、同園の移転で空きスペースに。「コロナ禍で仕事に影響の出ている保護者が多くいた。何か支えになりたい」(三上園長)と考え、保護者から要望のあった同クラブの受け入れ人数拡大のため、学童用に同館を改修して活用することにした。

改修後の名称は「ま・な・び館」。児童用の男女トイレを設けたほか、ステージ付きのホールを新設。床を約1メートル掘り込んで天井までの高さを確保し、バスケットゴールなどを設置し、さまざまなボール遊びが行えるようにした。

以前から利用していた園舎の一部に加え、同館も使えるようになった結果、最大19人だった同クラブの受け入れ人数は4月から35人まで可能となった。既に小学1~4年生の40人が登録しており、毎日約30人が同館を利用しているという。

三上園長は「以前は園児の昼寝中は静かに過ごしてもらうなど、児童に我慢させてしまうことも多々あった。今後は(『ま・な・び館』も使い)伸び伸びと遊んでほしい」と話す。

同クラブに通う小学3年生の小河大輝君(8)は「広くて過ごしやすくなった。ホールではバスケやバレーができて楽しい」と、児童にも好評だ。

今後、「ま・な・び館」は地域住民の文化活動などにも開放する考え。

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