私立「まおい学びのさと小」、体験会開始 初回は「畑づくり」10月まで 長沼

サヤ入りの黒大豆と小豆に目を輝かせる子どもたち

【長沼】旧北長沼小で来春、私立「まおい学びのさと小学校」の開校を計画しているNPO法人まおい学びのさと(細田孝哉代表理事)は、年長の幼児から小学3年生を対象に半年間にわたる体験会「プレプロジェクト」を始めた。保護者らに判断材料にしてもらうためで、10月までに計9回実施する予定だ。

同小は、テストも宿題も行わず体験学習を中心に据えて30年の実績がある「きのくに子どもの村学園」(和歌山)がモデル。探究心旺盛な子どもを育てるため「先生」と呼ばれる先生はいない。子どもと大人が対等に学園生活を組み立てていく。同学園は、ドキュメンタリー映画「夢みる小学校」(オオタヴィン監督)でも注目されている。

プレプロジェクトは毎回子ども30人が定員。初回は15日、校内で「畑づくり、種まき」をテーマに行った。乾燥させたサヤ入りの黒大豆と小豆の束を目の前に出された子どもたちは、興味津々。細い指で豆をつまんでは、容器に集める脱穀作業に夢中になった。

保護者らは「入学案内はいつか」「移住相談窓口はどこか」などと質問していた。細田代表理事は「12月初旬までに結論が出る正式認可まで動けないが、募集対象の新1~4年生のうち、すでに1、2年生の希望者は定員20人を超えそうな手応えがある」と話している。

次回は「畑のお世話と雑草」(6月12日)。その後のテーマは木工、れんがづくり、焼き物作り、農作物の収穫と料理など。各3週間前から受け付ける。参加費は子ども1人千円(保険料込み)。問い合わせは同法人(電)0123・76・9022へ。(土屋孝浩)

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