新顔アザラシ、仲良く特訓　稚内・ノシャップ水族館　27日から夏季営業

【稚内】市ノシャップ寒流水族館で、昨年3月に生まれたゴマフアザラシ3頭がショーのデビューに向け芸の特訓を受けている。現在は休館中で、4月27日の夏季営業から披露する。

3頭は雄のラッキーと銀次、雌のナナ。「先輩」のアザラシ2頭が昨年の夏季営業終了後に引退することになり、これに先立って昨年6月から練習を始めた。毎日約1時間、4人の飼育員が交代で教えている。最初は鼻を触れば餌がもらえることを覚えさせ、次第にボールや輪などの道具を使う芸へと幅を広げてきた。

ショーを担当するのは飼育員2人。福岡あゆみさん（31）は3頭同時に前足を振る「バイバイ」について「それぞれ性格が違うので、最初は息を合わせるのが大変だった」と、アザラシとともに努力した日々を振り返る。ショーの担当2年目という鈴木志歩さん（23）は「調教は初めてで、アザラシたちの成長を日々感じられるのが楽しい」と目を輝かせる。（伊藤駿）