• 釧路市の栄養士・加藤さん、アレルギー対応のバリアフリーカフェ開業へクラウドファンディング

    食物アレルギーのある子どもや車いすの人らが集えるバリアフリーカフェ「きっさこイペ」をイメージしたイラスト(加藤さん提供)
    釧路市の栄養士加藤さゆりさん(38)が、5月下旬に市内治水町のコーチャンフォー釧路文化ホール内でカフェを開業しようと準備を進めている。食物アレルギーに対応した料理のみを提供し、車いすやベビーカーでも利用しやすいテーブルを置くなど、誰もが食事を楽しめる「バリアフリーカフェ」を目指す。

    ホール3階の元カフェの場所で開業する。車いすやベビーカーでも利用しやすい、中央部のみに脚があるテーブルをそろえたり、おむつ替えや授乳用の部屋を設けたりするのに必要な初期費用は200万円。うち100万円をクラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」=こちら=で5月20日まで募る。

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    浜中町出身の加藤さんは神戸女子大で栄養について学び、卒業後は栄養士の資格を生かして関西の保育園などで勤務。保育園の給食では、アレルギーのある子は他の園児のメニューを間違って口にしないよう、1人離れたテーブルで食べてもらうしかなく、「さまざまなアレルギーに配慮した料理を提供できれば、みんな一緒に食事を楽しめるのに」と思っていたという。

    2019年11月、父が体調を崩したのを機に実家の浜中町に近い釧路市へ。保育園での経験から、アレルギー対応のカフェを開業しようと考えたが、新型コロナウイルス禍で実店舗を経営するのは厳しいと判断し、21年8月にキッチンカー「イペ」の運営を始めた。

    7大アレルゲンとされる、重いアレルギー症状を引き起こす卵や小麦などの7品目を除いた料理は子育て世代から好評で手応えを得た。釧路文化ホールはスロープやエレベーターがあり、車いすやベビーカーで来店しやすいため、念願の実店舗の開業を決意した。

    カフェの名前は「きっさこイペ」。キッチンカーで人気を集める米粉パンのハンバーガーセットやタコライスなどを売る考えだ。加藤さんは「公共スペースの店らしく、誰もが笑顔になれる場所をつくりたい」と話す。(五十地隆造)

    (2022年4月27日 北海道新聞朝刊掲載記事)

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