運動会、体育祭を午前開催に 帯広市教育委員会が負担軽減策 弁当タイムなし

帯広市内の小学校の運動会は本年度から午前中だけの開催に=昨年6月、帯広柏小

帯広市教育委員会(市教委)は本年度から、小学校の運動会と中学校の体育祭を午前中だけの開催にすることを決めた。種目数を減らすなどして、昼食を取る前に解散する。学校行事見直しの一環で、児童や教員の負担を減らし、授業時間を確保。家族と一緒にお弁当を広げる運動会の恒例の光景がなくなることになる。

市内の多くの学校で、本年度は小学校が6月4日、中学校が5月28日に運動会、体育祭を予定。これまで日曜が多かったが土曜とし、予備日を翌日に設ける。

市教委には、新型コロナウイルス禍以前から運動会や体育祭の準備のために多くの時間を費やし、負担が重いとの声が学校側から寄せられていた。

また、コロナ禍で昨年の運動会も、学年ごとに分散で開催したり、午前中で終了したりする学校が多かった。そこで昨年12月に市教委が、小学4~6年生と中学生、その保護者を対象にアンケートを実施。コロナ禍で競技などを減らし、時間短縮したことについて尋ねると、児童生徒の83%、保護者の77%が「満足」と回答した。さらに保護者の7割近くが「午前日程・昼食なし」を希望した。コロナ終息後も「午前開催」は続けるという。

帯広第一中では本年度、体育祭の開閉会式を短縮し、入場行進、応援合戦も行わない。2019年度の23種目から、14種目までの削減を検討している。能戸貴英校長は「男女別の種目を統合するなど、種目数を減らしつつ、内容は充実させたい」と言う。

行事の見直しで市教委は本年度、中学校の文化祭も土、日曜の2日間だったのを、10月1日の1日のみの開催とする。市教委は「(運動会、文化祭の)練習などの準備に要する時間を減らせ、授業時間が確保しやすくなる。学校の負担を減らし、バランスの取れた学校行事を行っていきたい」と話している。

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