寿都町が病児保育室開設 専用アプリ登録呼び掛け

町が開設した病児保育室「なないろ」の保育室。木材を使い、温かみのある内装にした

【寿都】町は、急病などで保育所や小学校に通えない子どもを一時的に預かる病児保育室「なないろ」を開設した。子育て支援策の一環で、仕事を休みにくい共働き家庭などの負担軽減を図る狙い。道によると、公設の病児保育施設は後志管内で2カ所目。

町立寿都診療所に併設する形で、今月1日に開設。運営は診療所と同じ北海道家庭医療学センター(札幌)に委託している。木造2階建ての1階部分(約94平方メートル)を使い、保育室のほか、インフルエンザなど感染症の子どもを受け入れる隔離室なども備える。保育士2人が常勤し、診療所の医師や看護師が回診や健康観察を行う。

受け入れは平日午前7時50分~午後6時半のみで、土日祝日を除き連続7日間まで預けることができる。対象は1歳~小学6年生。町内在住か、親の勤務地が町内で寿都保育園に入所していることが条件となる。

定員は1日3人程度で利用料は1日500円。専用アプリ「あずかるこちゃん」で事前登録し、原則として利用希望日の前日までに診療所の受診が必要となる。

登録者が13日現在、13人にとどまっており、町は「利用の有無に限らず、早めに登録してほしい」(町民課)と呼び掛けている。病児保育室の責任者も務める診療所の今江章宏所長(39)は「働く親の支援になるよう、地域に密着した場所に育てていきたい」と話す。(前野貴大)

(2022年4月14日 北海道新聞朝刊掲載記事)

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