故郷でプログラミング指導 釧路のゲームクリエーター川村さん 小中高生ら向け「つくり出す力を」

釧路市内にプログラミング教室「スクプ」を開設した川村誠仁さん

釧路市のフリーランスのゲームクリエーター川村誠仁(せいじ)さん(34)が、小中高生を主な対象とするプログラミング教室を市内鳥取北5に開設した。首都圏のゲーム制作会社を昨秋退職し、地元にUターン。故郷の役に立とうと、自らの持つスキルを子どもたちに還元することを決めた。「子どもたちが釧路を離れなくても仕事ができる環境づくりに貢献できれば」としている。

川村さんは釧路市生まれ。高校卒業後に自衛官として4年間、陸上自衛隊釧路駐屯地(釧路町)に勤務した。ためたお金を授業料などに充てて東京のゲーム専門学校でプログラミングを学んだ後、ゲーム制作会社に10年近く身を置いた。

昨年11月に退職し、フリーランスに転向。コロナ禍でリモートワークが進み、どこでもゲーム制作に取り組めるようになったため、釧路に拠点を移した。これを機に「地元で貢献できることはないか」と考え、今年1月にプログラミング教室をオープンした。

教室名は、アイヌ語で「成長する」との意味がある「スクプ」。「プログラミングで自ら新しいものをつくり出す力を子どもたちに伸ばしてもらいたい」などとの思いを込めた。授業は個別指導で、パソコン操作の基本から難易度の高いプログラミング言語の習得までレベル別にカリキュラムを用意している。

リモートワークの普及で、釧路にいながら札幌や東京など都市圏と同様の仕事ができるようになった。川村さんは「プログラミングを学んだ子どもたちが釧路で暮らし続られる環境を整えることで、地元の活性化につなげたい」と話している。受講料は1コマ(50分)2千円。月間パスなどの割引プランもある。営業時間は午後4~9時半。日曜、祝日定休。問い合わせはスクプ(電)0154・65・8845(受付時間午後4~8時)へ。

Ranking

  • すべて
  • 子育て・教育
2024
3/29
FRI

Area

北海道外

その他