知内のこども園　園舎完成　町産など木材ふんだんに

【知内】4月1日に開園する町内元町の「しりうち認定こども園」の園舎が完成し、11日に関係者の内覧会が開かれた。私立知内保育園と町立知内幼稚園が統合し、新たに発足する町内唯一の幼児教育施設となる。

しりうち認定こども園は保育方法など基本的事項について運営法人と自治体が協定を結ぶ「公私連携幼保連携型」で、木古内町の社会福祉法人「しあわせの家」（金札稔理事長）が運営する。

園舎は木造平屋建て、1115平方メートルで旧知内小跡地に建設。教室や壁、天井、家具などに木材をふんだんに取り入れ、床はシラカバのフローリング、ホールの壁や遊戯室のはりには知内産のスギを使用した。夏に完成予定の園庭の造成工事費を含めた総事業費は約6億9千万円。

町生活福祉課の鳴海英人課長は「新園舎は自然環境も良く、災害時には避難所にもなる安全な建物。子どもたちの交流スペースを十分確保した」と話す。

定員は0～5歳児の80人で、4月11日に入園式を行う。（久保吉史）

（2022年3月15日 北海道新聞朝刊掲載記事）