初の一戸建て市営住宅 網走市が新年度に建設 子育て世帯支援

【網走】市は新年度、一戸建ての市営住宅を初めて建設する。未就学児がいる世帯向けで、8月にも入居募集を行う。通常の集合住宅では子どもの生活音への苦情があることから、子育て世帯への支援事業として5棟建設し、2023年度も隣接地に5棟建設する計画だ。市によると、子育て支援のための公営の一戸建て住宅は珍しい。

建設地は潮見6の市有地で、住宅は木造平屋建て2LDK(65.6平方メートル)。5月に着工して9月の完成を見込み、入居は10月1日から。家賃は収入に応じて月2万3千~4万5千円。

申し込みができるのは、年間の総収入額が基準以下で、市税を滞納していないことなどに加え、未就学児が1人以上いる世帯。入居期間は一番下の子どもが小学校を卒業するまで。

市建築課によると、市営の集合住宅では、「子どもの声や足音がうるさい」などの苦情が毎年数件、入居者から寄せられるといい、「一戸建ての市営住宅で、小さい子どもに伸び伸びと過ごしてもらえれば」(担当者)と建設を決めた。住宅5棟の建設にかかる事業費は1億6670万円で、このうち半額は国の補助金。

市は現在、老朽化した潮見の市営住宅の建て替えと集約を進めている。一戸建て市営住宅の周辺に、27年度までに3階建ての集合住宅や長屋などを建設し、計80戸の新たな団地を造成する予定だ。

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