梁川交通公園整備へ 函館市、24年度完成目指す

函館市が整備を計画する梁川交通公園。夏季はゴーカートを楽しむ家族連れでにぎわう=昨年4月3日

函館市は新年度、ゴーカートで遊びながら交通ルールを学べる梁川交通公園(梁川町)の整備に着手する。屋外にあるトイレや休憩所などを屋内施設に建て替えるとともに、ゴーカートのコースも新たに全面的に舗装し直す。2024年度の完成を目指しており、50年以上にわたって家族連れに親しまれてきた公園がさらに使いやすい施設へと生まれ変わる。

ゴーカートコース全面舗装/屋内施設建て替え 

梁川交通公園は1969年に開園。約7750平方メートルの敷地内には1周500メートルのコースがあり、信号機付きの交差点や横断歩道、道路標識などが整備されている。ゴーカートは原動機付きの動力式で15台あり、コースを走りながら、交通安全について学ぶことができる。

入り口横のチケット販売所とゴーカートの車庫を兼ねた管理事務所は、雨漏りなど老朽化が進む。隣接する屋外の休憩所やトイレも傷みが目立ち、市はチケット販売所と休憩所、トイレを一体的に屋内施設の管理事務所として建て替える計画だ。車庫は現在の場所のまま新しくする。

市によると、新型コロナウイルス流行前までは、開園期間中(4~10月)は毎年3万人以上の来園者があった。本年度は2万8450人だったが、感染リスクが低い屋外施設で、1周60円でゴーカートが楽しめることもあってコロナの影響で一時休園した前年度より約4300人増えた。

市は、管理事務所の建て替えに向けた実施設計や地質調査費として1100万円を予算案に計上。2023年度に建て替え工事やコースの舗装を行う計画で、総事業費は1億3千万円を見込む。調査などは、今シーズンの開園期間終了後を予定しており、市交通安全課は「多くの来園者の利便性向上につなげたい」としている。(芝垣なの香)

(2022年3月1日 北海道新聞朝刊掲載記事)

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