旭川市科学館「サイパル」大型リニューアル 3Dプリンターの工作が人気

錯視など不思議な体験ができる「錯覚いろいろコーナー」

錯視など不思議な体験ができる「錯覚いろいろコーナー」

旭川市科学館「サイパル」で、2005年の開館以来の大型リニューアルとして最近お目見えした新コーナー2カ所が人気を集めている。絵の錯視などを楽しめる「錯覚いろいろコーナー」と、デジタル工作機械で自由に工作を楽しめる「テック・ラボ」で、市科学館は「子どもだけでなく大人も楽しめる施設にしたい」と意気込んでいる。

錯覚いろいろコーナーは常設展示室の一角約40平方メートルに錯視を体験できる絵や図形など約30点を展示。昨年12月から公開しており、土曜、日曜日を中心に多くの親子連れでにぎわっている。

3D​プ​リ​ン​タ​ー​を​使​っ​て​子​ど​も​か​ら​大​人​ま​で​工​作​を​楽​し​め​る​「​テ​ッ​ク​・​ラ​ボ​」​

3D​プ​リ​ン​タ​ー​を​使​っ​て​子​ど​も​か​ら​大​人​ま​で​工​作​を​楽​し​め​る​「​テ​ッ​ク​・​ラ​ボ​」​

同じ大きさの二つの台形が違う大きさに見える絵が目を引く。それぞれ同じ温度なのに触ると冷たいと感じたり、温かいと感じたりして錯覚する4種類の板も並んでいる。体験した旭川市内の小学6年生の男児は「同じはずなのに違うように見えて面白い」と声を弾ませた。

テック・ラボは2階の電子工作室(80平方メートル)に、立体の造形物を作る「3Dプリンター」や刺しゅうミシン、レーザー加工機などの機械を設けている。休館日を除く毎週金曜と日曜日の週2日にラボを開放し、毎週土曜日には体験会を開いている。訪れた人たちは自由に模型や木製のパズルを作り、コースターに名前を印字したり、ハンカチに名前を縫ったりして楽しんでいる。

ラボは事前登録が必要で、利用の際は市のホームページで申し込む。担当者によると、利用者は若者に限らず高齢者も多く、登録者数は4カ月で約100人に上った。体験会も含めると、これまでに延べ400人以上がラボを利用したという。利用する旭川市の斉藤慶安(よしやす)さん(71)は「3Dプリンターを触るのはサイパルが初めて。すっかり新しい趣味になりました」と笑顔を見せた。

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