シロ、砂川に「みんなの工場」 子どもの遊び場/香水を好みに調合

シロが新設を予定する「みんなの工場」の外観イメージ

【砂川】化粧品製造販売のシロ(東京)は、市内で今年着工する新工場の概要を明らかにした。名称は「みんなの工場」に決定。ラウンジや子どもたちの遊び場など、市内外からの来場者が自由にくつろげる空間を併設し、同社は「誰もが感動体験を持ち帰ることができる場所」を目指すという。

新工場は市豊沼町の旧江陽小跡地に新築。建物は平屋で、建物面積などは未定だが総事業費は十数億円を予定している。同社が市民と協力して地域活性化を目指す企画「みんなのすながわプロジェクト」の一環で、市民と計9回のワークショップをオンラインなどで開き、寄せられた意見も参考にして概要を決めた。

工場エリアには研究開発室や素材の前処理室、調合室などを備え、化粧品などを月間約80万個製造する体制を整える。来場者が過ごす付帯施設エリアと隣接させ、作業空間をガラス張りにして製造の過程を自由に見学できるようにする。

付帯施設エリアには横長のテーブルがあるラウンジやカフェのほか、天井部分にジャングルネットを張ったキッズスペースなどを備える。さらに現在、市内の国道沿いで営業中のSHIRO砂川本店(西1南5)を新工場内に移転させ、新たなSHIROショップを開設。店内には「フレグランスバー(仮称)」を設け、来店客の好みに応じて調合したオリジナル香水を販売する。移転後の砂川本店の活用策は今後検討する。

新工場は5月に着工。工場エリアは12月に稼働し、付帯施設エリアは2023年5月に開業予定。同社は「多くの皆さんをお迎えできることを楽しみに、準備を進めたい」としている。(鄭真)

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