子育て世帯向け公共住宅「ここっと」2棟目整備 当別町、移住促進目指す

木のぬくもりを感じられる内装(当別町提供)

木のぬくもりを感じられる内装(当別町提供)

【当別】町は4月に開校する小中一体型義務教育学校「とうべつ学園」の隣に、2棟目となる子育て世帯向けの公共賃貸住宅「COCOTTO(ここっと)2」を整備した。木のぬくもりを感じられる内装が特徴で、入居者を募集している。学校の目の前に住宅を整備することで、町は子育て世帯の移住定住を図りたい考えだ。

町が改修したのは下川町にあった1987年建築の元教員住宅で鉄筋コンクリート造2階建て。延べ床面積は294平方で4世帯が入居できる。各室3LDK(68平方メートル)で、台所から居間が見渡せる「オープンキッチン」を設け、フローリングにはナラ材を使った。

町が改修した子育て世帯向けの公共賃貸住宅「COCOTTO2」

町が改修した子育て世帯向けの公共賃貸住宅「COCOTTO2」

2020年度に整備した1号棟よりも収納場所が多いのが特長だ。「彩る広間」と名付けられた12畳の部屋は移動式パイプハンガーで仕切ることができ、子どもの成長に合わせて間取りを変えられる。壁には穴が開いた「有孔ボード」があり、フックや棚板を取り付ければ家具を増やさずに収納場所を確保できる。

総事業費は約3700万円。昨年9月に改修を始め、1月末に完成した。水回りや内装をリフォームし、外装や屋根も塗り直した。入居は中学生以下の子どもがいる世帯を優先し家賃は月額4万7200円、それ以外の世帯は5万9千円。

町建設課によると、1号棟8戸のうち5世帯が入居し、2号棟は1世帯が入居を予定している。全員子育て世帯という。町は入居状況を見ながら残る2棟の教員住宅の改修を検討する。

同課は「学校やコンビニ、ドラッグストアや病院が近くにあり利便性が高い。安心して子育てできる環境を整備し、町外からの転入を促進したい」と話す。

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