新しいスーパー戦隊を目指す 札幌出身の柊太朗、「暴太郎」に出演 6日スタート

5人が勢ぞろいしポーズを決める「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」(C)テレビ朝日・東映AG・東映

札幌出身の俳優柊太朗(とうたろう)が、6日(日)スタートするスーパー戦隊シリーズ最新作「暴太郎(あばたろう)戦隊ドンブラザーズ」(テレビ朝日―HTB、日曜朝)に出演する。昔話の「桃太郎」とお供たちが活躍する斬新な設定で、主人公を支える「イヌブラザー」(ブラック)に変身する犬塚翼を演じる。ドラマ初出演だが「キャストやスタッフ、見てくださる皆さんと一緒に、新しいスーパー戦隊を作っていきたい」と意気込む。

初のドラマに意欲 「イヌブラザー」に変身

スーパー戦隊シリーズの最新作「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」に出演する柊太朗。
「目標は大河ドラマに出ること」(藤井泰生撮影)

スーパー戦隊シリーズの最新作「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」に出演する柊太朗。 「目標は大河ドラマに出ること」(藤井泰生撮影)

柊太朗は高校在学中の2019年、インターネットテレビ局「ABEMA」の恋愛リアリティー番組に出演したことがきっかけで芸能界入り。昨年は人気ミュージカル「テニスの王子様 4thシーズン 青学VS不動峰」に出演し、モデルとしても活動する21歳。

スーパー戦隊シリーズは「弟がいるので『天装戦隊ゴセイジャー』(2010~11年)ぐらいまで見ていた」と言い、「正義の味方でかっこいいという印象。芸能界で仕事をするようになって挑戦したいと思っていた」と語る。最終オーディションから結果発表まで1週間ほど間が空き、「他のオーディションも受けていたが、結果が気になって集中できなかった。決まった時はうれしいというよりほっとした」と振り返る。

本作で演じる犬塚は、他人を信用せず利己的な男。罪を着せられて逃亡生活を送っている人物で「悪すぎても明るすぎてもいけない。とっつきにくくて謎に包まれた人間の感じを自分なりに出していきたい」と語る。犬塚が変身するイヌブラザーは身長100センチで俊足が持ち味。「初めて見た時は(人気ゲームのキャラクターの)ソニックみたいでかわいいと思ってしまった」と屈託なく笑う。

歴史のあるスーパー戦隊シリーズだけに「キャストもスタッフも熱量が高い」と、撮影が進むごとにその重みを感じている。「プロデューサーからは今までの戦隊ものの概念は捨ててくれと言われている。(ドンブラザーズの)5人のまとまりも出てきたので一緒に頑張っていきたい」と言葉に力を込めた。

ドンブラザーズ 謎の組織と対決

子どもたちに絶大な人気を誇る「スーパー戦隊シリーズ」は1975年、「秘密戦隊ゴレンジャー」で始まり「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」は46作目。「ドンブラザーズ」の5人が、人間の欲望を良しとしない謎の組織「脳人(のうと)」と対決するストーリーだ。

主人公のドンモモタロウ(レッド、樋口幸平)はちょんまげがトレードマークで剣術が得意。イヌブラザーやサルブラザー(ブルー、別府由来)、キジブラザー(ピンク、鈴木浩文)、オニシスター(イエロー、志田こはく)を引き連れてライバルに立ち向かう。

イヌブラザーが身長100センチの3頭身なのに対し、キジブラザーは身長220センチとスリム。これまでのシリーズにはない凸凹シルエットにも注目が集まる。

レギュラーのキャラクターで男性がピンクを演じるのは初めて。演じる鈴木は5人の中で最年長の33歳。元銀行員という異色の経歴を持つ。2月9日にオンラインで開かれた制作発表会見では「お世話になった人にようやく恩返しできるきっかけをつかめた」と思わず涙ぐむ場面もあった。

「スーパー戦隊シリーズ」は、新人俳優にとって登竜門的な存在。これまで玉山鉄二や松坂桃李といった人気俳優を輩出してきた。俳優たちの成長も見どころのひとつになりそうだ。

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