• イオン室蘭店移設 敷地3倍モール型店 地元、人口増に期待

    室蘭市東町へ移転する市公設地方卸売市場(日の出町)の跡地貸し付けを巡り、市の事業者公募に唯一応募していたイオン北海道が優先交渉権を獲得した。東町から同跡地へ移転するイオン室蘭店の店舗構想も明らかになり、関係者からは人口増に期待する声や、交通量の増加を懸念する声が交差した。

    14日の市の選定委員会で、同社は20年間分の賃料約16億円(年間8343万円)を一括前払いすると提案し、事業の確実性を高く評価された。青山剛市長は「市場整備の財源確保という課題解決に資する。地域として共存共栄が図られるよう、商業振興にも取り組んでいく」とコメントした。

    新店舗の敷地面積は現室蘭店の約3倍の7万4千平方メートル、売り場面積は2万6千平方メートルで市内と近郊を含めた商業施設の中では最大規模となる。イオンとしては道内7番目のモール型店舗になる。開業は2023年度以降の見通し。

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    選定委員の日の出町2丁目第一町会の橋本正敏会長は「契約終了後の不安もあるが、疲弊している町に立派な商業施設が建つのは歓迎したい」とし、人口増を期待した。

    同社は約700人の雇用を創出するとしている。女性が働きやすいよう同社初の従業員専用の保育園設置、地元企業や同市場との取引の拡大を検討している。選定委員だった丸果室蘭青果の豊島良明社長は「地元の仕入れ率を高くしてほしいと市場側からは要望していたので、安心した」と評価した。

    道路整備については、多くの選定委員から懸念の声が出た。白老町から豊浦町までの3市4町の人口約20万人を商圏に見込んでおり、新店舗はJR鷲別駅から約250メートルと近いため、渋滞対策や事故防止策を求める声が相次いだ。イオン北海道は「行政と調整していきたい」としている。

    同社は14年、室蘭店の移転先として市有地の旧東中跡地(3万1557平方メートル)を購入した。しかし土壌調査で有害物質が検出されるなどしたため断念し、同市場跡地に着目した経緯がある。同社は「今回は全力でこの計画を推進していきたい。前回のようなことはない」と話した。(今関茉莉)

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