初山別、スクールランチ導入へ 村教委 保護者負担1食294円 学校給食民間が提供

スクールランチ導入へ向けて行われた保護者説明会

【初山別】村教育委員会(村教委)は、学校給食の代わりに民間事業者が昼食メニューを提供する「スクールランチ」の2022年度導入を検討している。初山別小と初山別中の保護者を対象とした説明会を25日、村自然交流センターで開き、1食あたりの保護者負担を294円とする基本構想案を説明した。

第3子以降の助成検討

村での給食は牛乳のみを提供する「ミルク給食」で、学校給食導入は財政面などから見送られてきた。スクールランチは昨年9月、日高管内様似町が道内で初めて導入し、初山別村と上川管内愛別町が22年度からの実施を目指している。

業務は様似町でスクールランチを提供するコープさっぽろ(札幌市)に委託し、早ければ4月中にも実施する予定。ランチは旭川市の工場から保温・保冷してトラックで運ばれる。保護者に月単位でアレルギー表示付きのメニューを示し、希望者が利用する仕組みだ。

村教委によると、小中2校に児童生徒が通うのは村内の39世帯。基本構想案では、1日あたり5万700円の輸送・栄養管理費と、食事と牛乳のランチ代1食535円の約半額を村が負担。保護者の負担をランチ代294円に抑えた。村教委では第3子以降の保護者負担の助成も検討している。

説明会には保護者ら24人が出席。村教委が事前に行った保護者アンケートの結果を報告。それによると、対象世帯の9割以上が「利用する」と回答した。またコープの担当者が、衛生管理などの品質や献立、注文方法などを説明した。

宇野要教育長は「学校給食は村の長年の課題。教育環境の充実へ、一日でも早くランチを実施したい」と話した。

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