幼児マスク オホーツク管内も苦慮 表情見えづらい…体調変化気づきにくく 感染対策との両立 現場不安

マスクを着けて工作をする園児たち

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、厚生労働省が2歳未満を除く幼児のマスク着用を「可能な範囲」で推奨する方針を打ち出したことで、オホーツク管内の保育園や幼稚園でも対応に追われている。オミクロン株の流行で感染対策の強化が求められる一方で、子どもの表情が見えづらく、体調の把握に注意が必要という。


北見市内の私立幼稚園は、通園する3〜6歳の約100人のマスク着用を保護者に要請している。保護者からは「感染対策が徹底されて安心」との声が寄せられているという。

ただ、マスクで子どもたちの顔が隠れるため体調の変化に気付きにくく、食事などで園児のマスクを外したところ、顔が青ざめていたり、口の中をけがしていたりしたことがあった。園長は「感染者がいつ出るかわからないのでマスク着用は仕方がないが、目を配るところが増えた」と打ち明ける。

園児83人を預かる北見市立中央保育園も、21日から3歳以上の園児はマスク着用としており、堂坂洋子園長は「いつもと違う様子がないか、よく見るようにしている」と話す。

幼児のマスク使用に疑問の声もある。4歳の子どもを持つ北見市内の女性(39)は「マスクを嫌がり、外してしまったりと正しく着けるのが難しい。あまり意味がないのでは」と指摘する。

子どものコロナ対策として、北見市の小児科医院「秋山こどもクリニック」の秋山和政院長は「まずは周りの大人が感染しないように配慮することが大切」とした上で、「マスクで表情が見えづらい分、顔色以外を注意深く観察してほしい」と説明する。

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