わが子を絵本の世界に 思い出撮影サポート ベビードリームアートのインストラクター・高橋めぐみさん

「撮影会に来た保護者が、子育ての悩みを共有してリフレッシュできる場にもなっている」と話す高橋さん(40)

【函館】セミダブルベッドほどの大きな布に、毛布やタオルなど身近なもので作った小物を装飾して背景を作り、子どもを寝かせて撮影する「ベビードリームアート」。道内に2人しかいないという協会認定インストラクターの一人だ。「親子の思い出づくりのお手伝いができれば」。子どもが絵本の世界に入り込んだかのような夢いっぱいの写真を、わが子の成長を記録したアルバムの1ページに加えてもらう。

函館出身。専門学校卒業後、市内で保育士として働いていた。子育てサロンの指導員をしていた時に、イベントでベビードリームアートを知った。第2子出産で仕事を辞めていたこともあり、親子を笑顔にすることができるベビードリームアートを手がけたいと、2019年に資格を取得した。

活動を始めたころは、ベビードリームアートの認知度が低く、多くの人に知ってもらおうと周知に努めた。インスタグラムに作品の写真を投稿したり、チラシを配布したりしたことで、徐々にイベントに呼ばれるようになった。

現在は月1回、子どもの手形や足形を使った「ペタペタアート」のアーティストとの合同イベントを開催。正月には今年の干支(えと)にちなんで子どもに着せるトラの衣装を作ったり、節分には恵方巻きなどの小物を制作したりと、季節の行事をテーマにした撮影会を企画している。

会場では、保護者の撮影のサポートに徹している。保育士の経験を生かし子どもの視線を引きつけたり、緊張を和らげたりしながら、さまざまな表情を引き出す。「泣いてしまう子や暴れてしまう子もいるけど、その瞬間も思い出になる。ベビードリームアートを通して親子が触れ合い、幸せな気持ちで帰ってほしい」と思いを語る。

新型コロナ禍で子ども向けのイベントが減る中「親子が楽しめる場を提供し続けなければ」と感染対策を徹底して撮影会を継続している。「幅広い世代の人にベビードリームアートを知ってもらい、子育てを楽しむツールとして道南に定着させたい」と意気込んでいる。

子育てサークルやママ友の会、自宅などでの撮影も応じている。問い合わせは高橋さんのメール(meguurara615@gmail.com)へ。高橋さんのインスタグラム(@memera615)で過去の作品を見ることができる。(野口今日子)

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