• 5~11歳用ワクチン 苫小牧市、個別接種 基本に

    5~11歳の子どもに使用する新型コロナウイルスワクチンが1月に承認され、苫小牧市は今月から接種に向けた準備を本格化させる。医療機関での個別接種を基本に、市医師会と態勢づくりを進める方針。開始時期は未定で、誤接種や医療機関の過度な負担を招かないよう慎重に検討するほか、接種を巡る多様な意見を念頭に「子どもや保護者が判断しやすいよう、丁寧な対応に努める」とする。

    5~11歳用のワクチンは米ファイザー製で、厚生労働省が1月に承認した。既に使用されている12歳以上用と比べ、有効成分は3分の1。3週間間隔で2回接種し、費用は無料となる。

    市内の接種対象は約1万人。市は、昨年11月から市医師会と協議し、個別接種が基本と決めた。子どもはかかりつけ医がいる場合が多く、市健康支援課は「日ごろ接する医師は、接種時も本人や保護者と意思疎通しやすい」と説明する。今後、各医療機関に接種を担当できるか意向を尋ねる。

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    政府は3月にも5~11歳の接種を始める方針を示すが、市内の医療機関は、18歳以上の3回目接種が3~4月にピークを迎える見通し。異なる製品を多量に扱うと誤接種の恐れがあるほか、負担が大幅に増えたり、18歳以上の接種が滞ったりする懸念も生じる。市は、市医師会と調整して開始時期を決める考えで、医師会は「小児科医を中心に態勢を考えたい」とする。

    5~11歳の接種に関し、政府は発症や重症化を予防できるとするが、基礎疾患のない子どもはもともと重症化しにくく、副反応の心配もある。必要性に関して専門家の見解は温度差があり、市内の意見も多様だ。

    10歳と11歳の子どもを持つ40代女性は「すぐに接種させたい。知り合いの保護者も多くが打たせており、不安はない」。11歳の子どもがいる40代男性は「リスクも含め、子どもとよく相談して決めたい」と話す。

    接種に関するどんな選択も尊重するよう呼びかけている市内の自営業磯崎文盛(ぶんせい)さん(35)は3日、市に質問状を提出。「オミクロン株用の新しいワクチンも開発されている。後悔しない選択のため、積極的な情報提供の検討を」と求めた。

    (2022年2月4日北海道新聞朝刊掲載記事)

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