• 保護者 仕事への影響懸念 感染拡大 学級閉鎖相次ぐ 釧路市や鶴居 預かり施設継続も

    児童が壁に向かって座り、1人で遊ぶ「とんけし児童センター」。釧路市は働く親を支援するため、放課後児童クラブを開け続けている
    新型コロナウイルス感染急拡大を受けて釧路・根室管内でも学級閉鎖が相次ぎ、保護者から仕事への影響や子どもの勉強の遅れに対して不安の声が出ている。一方、釧路市は仕事を持つ保護者の要望もあり放課後児童クラブを開け続けている。鶴居村では放課後に障害児を預かる施設も工夫しながら運営を継続。子育て環境の改善に向け、関係者が奮闘している。

    「子どもが通う小学校のクラスが学級閉鎖になったことをパート先に伝えると休むよう言われた。給料が減るのが心配」。釧路市内の40代の母親は肩を落とす。仕事を休むと収入減は避けられないが「勉強の遅れも不安だし、感染が広がる中、今後も子どもを学校に通わせ続けていいかも悩む」と思いは複雑だ。

    保健所の濃厚接触者の調査が追いつかないため、校内で感染者が1人でも出た時点で学級閉鎖する事例が釧根でも相次ぐ。釧路市教育委員会によると、先月20~25日には市立小中学校の延べ65クラスが学級閉鎖した。

    市内の30代の母親は飲食店でパートとして働くが、小学校低学年の子どもが通うクラスが学級閉鎖になったため、仕事を休んだ。「これから何度も学級閉鎖になりそうで、そのたびに勤め先に負担をかけると思うと心苦しい」とこぼす。

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    一方で、コロナ禍を巡り、子育て環境の改善に向けた動きも広がっている。

    釧路市は流行初期の2020年冬、小学生を預かる市内23カ所の放課後児童クラブを7日間休止したが、「仕事のため短時間でも子どもを預かってほしい」という親は多く、その後は開け続けている。「とんけし児童センター」では26日、児童が1人ずつ壁に向かって座り、黙々と工作や塗り絵で遊んだ。市の担当者は「働く親を少しでも支援できるよう、クラブは基本的に開けておきたい」とする。

    鶴居村では昨年4月、学校の授業終了後や休日に障害児を預かる施設「ソレゾレ カラーズ」が開業。2年前の流行初期に休校が続き、障害児の保護者が心身共に疲弊した問題を受け設立したもので、感染急拡大後はそり滑りや雪合戦など野外遊びを増やしている。

    運営するNPO法人ソレゾレの角田めぐみ副理事(40)は「過去の教訓を受けて立ち上げた施設。鶴居の広大な自然を生かし、コロナ禍を乗り越えていきたい」と話している。(伊藤美穂、佐竹直子、五十地隆造)

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