• 学級閉鎖 対策も限界 保護者ら不安や危機感

    ドアと窓を開け放って換気をした教室で活動するききょう幼稚園の園児たち
    新型コロナウイルス感染が急拡大している函館市内の小中学校やこども園で学級閉鎖や休園が相次いでいる。各施設とも定期的な換気などの対策を行い、学校ではオンライン授業の準備を急ぐ。ただ、対策にも限界があり、休みが続くことで、保護者らは子どもたちの勉強の遅れへの不安、仕事と子育ての両立に神経をすり減らしている。

    「休みの子どもを自宅に置いて働きに出ているが、食事の準備や体調の管理などに気を使う」。市内の飲食店に勤務する女性(37)は話す。小学校に通う5年の長男(11)、4年の長女(10)、1年の次男(7)と4人暮らし。長男と次男のクラスが先月27日から5日間の学級閉鎖になった。

    子どもたちは学校から貸与されたタブレット端末を持ち帰っているが、女性は「自分たちだけで勉強するには限界がある」。一緒に過ごす時間を増やしたいが、コロナ禍で給料は以前より年間80万円ほど減り、仕事を休むことはできない。感染への不安もあり、「(学級閉鎖後も)これまで通りに学校に行かせていいのか。鼻水が出ている時はどうなのか。悩むことが多い」と打ち明ける。

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    市教委によると、先月27日時点で市立小中計61校のうち、13校の計23学級が学級閉鎖となっている。デルタ株の感染が拡大していた昨夏は1日に1~2校程度で、今回は過去に例がない規模で広がっているという。保育園や幼稚園についても、先月26日時点で市内計90カ所のうち5カ所が休園となっている。

    園児約260人が通う認定こども園「ききょう幼稚園」(西桔梗町)は窓を開け、空気が循環するよう空気清浄機と扇風機を使って換気をしている。給食も、全員が前を向き、できるだけ「黙食」としており、川村瑞枝園長は「子どもたちや保護者のために、何とか園を開け続けたいが、毎日、全く気が抜けない」と危機感を強める。

    一方、市立北中(山の手)は、感染拡大による学校の長期休業に備え、冬休み明けから、3学期に行う予定の数学の授業動画を撮影。先月27日には、動画の使い方を授業で説明した。奥崎敏之校長は「学校での物理的な感染対策はほぼ限界」とし、学級閉鎖や濃厚接触者になって自宅待機せざるを得ないなど「生徒たちが休まなくてはならないケースは出るという前提で準備していく」と話している。(芝垣なの香、鹿内朗代)

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