帯広の森体育館に個室授乳室 子育て世代にアピール 27日設置

帯広の森体育館に導入される個室授乳室(市教委提供)

帯広の森体育館に導入される個室授乳室(市教委提供)

帯広市教育委員会は、帯広の森体育館に27日、設置型の個室授乳室を導入する。同体育館では、親子や母親向けの講座が増えており、より幅広い層の市民の利用につなげる狙いだ。

授乳室は1階ロビーの一角に置く。幅180センチ、奥行き90センチ、高さ200センチの箱型。鍵つきで、固定式と可動式のソファを備え、授乳やおむつ替えを行うことができる。広告やアンケートなどの映像が流れるモニターもある。育児関連の事業を手がける横浜市の「Trim(トリム)」が開発した。道内の公共施設では初導入となる。

同体育館では、指定管理者の自主事業として、赤ちゃんと親が行う「ベビーダンス」や、母親のための健康体操などの講座が行われ、親子の利用が増えている。ただ館内に授乳室はなく、更衣室に簡易ベッドを置くのみだった。今回は「人口が減少する中で、競技者以外の市民にも利用しやすい施設に」(市教委スポーツ振興室)との観点から、この授乳室を導入することにした。

トリムと福岡市の広告代理店が共同企画として設置を提案した。市の費用負担はない。同振興室は「建設中の新総合体育館には授乳室やキッズスペースを備える計画。講座などもさらに充実させ、若い世代に利用してもらえるようにしたい」としている。(東野純也)

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