移住体験しながら一時保育利用も 厚沢部で「保育園留学」 子育て世代呼び込み狙う

「保育園留学」を利用する家族の子供の受け入れ先となる厚沢部町の認定こども園「はぜる」

【厚沢部】檜山管内厚沢部町と町内の農家などでつくる「農に生きる推進協議会」は、移住体験しながら認定こども園の子供の一時預かり制度を利用できる新事業「保育園留学」を始めた。移住体験は60歳以上が多く、2事業の組み合わせで子育て世代にも安心して利用してもらう狙い。道によると、同様の事業は「聞いたことがない」という。

保育園留学は移住体験を希望し、生後3カ月以降の未就学児がいる人が対象。滞在は1週間以上で、移住体験の住宅を利用し、仕事などの際には子供を町の認定こども園「はぜる」に預けることができる。これまでも移住体験者が子供の一時預かりを使うことはできたが、一体の事業として11月下旬から募集し、今月25日から利用が始まった。

厚沢部町によると、2010年度から始めた移住体験「ちょっと暮らし」事業は今月20日までに719人が利用したものの、約9割は60歳以上。子育て世代の呼び込みは、将来の移住に加え、都市部に住みながら継続して交流する「関係人口」を増やす狙いもある。

イベント企画会社「キッチハイク」(東京)の山本雅也代表(36)が7月、同町の移住体験に参加し、妻とテレワークしながらこども園の一時預かりを利用したことから一体化を思い付き、同協議会に打診した。

1週間の料金は子供1人と大人1人で計11万円、子供1人と大人2人で計12万6千円。協議会は「厚沢部の豊かな自然や食、のびのび過ごすことができるこども園など、家族ぐるみで魅力を体験してほしい」と呼び掛けている。問い合わせは公式サイト(https://hoikuen-ryugaku.com/)から。(宮崎将吾)

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