釧根10町村、現金一括　18歳以下に10万円　根室、白糠は分割給付　釧路市、対応決まらず

18歳以下に10万円相当を給付する新型コロナウイルス対策を巡り、政府が現金での一括給付を容認したことで、釧路、根室管内の市町村も対応に追われた。一括給付を急きょ決めた自治体が相次ぐ一方、事務作業が間に合わず分割で給付する地域も。人口が多い釧路市は5万円分を現金にするかクーポンにするか検討を続けており、対応が決まっていない。

政府の方針転換を受け、釧根管内の自治体で一括給付を決めたのは10町村に上る。弟子屈町は政府の当初方針に沿って、現金5万円とクーポン5万円分での支給を想定していたが、29日に児童手当の受給世帯に一括で10万円を振り込む。ただ、それ以外の高校生がいる世帯と、公務員の世帯は年内の支給が間に合わず、1月6日以降に申請してもらう。町健康こども課の奥田禎之参事は「現金給付の方が事務作業が早く、新型コロナワクチンの3回目の接種作業を優先できる」と説明する。