子どもに風邪症状、RSウイルス流行にご注意を 中標津保健所が管内4町に呼びかけ

中標津保健所管内(中標津、標津、羅臼、別海の4町)で、子供を中心に発熱やせき、鼻水など風邪のような症状が出る「RSウイルス感染症」の流行が続いている。1週間ほどで治まることが多いが、乳幼児は重症化する場合もあり、保健所などは、子供に手洗いやうがいなどをさせ、感染時はしっかり治ってから幼稚園などに通わせるよう保護者らに呼びかけている。

道のまとめによると、全道では定点医療機関あたりの患者数が春先から増え、7~8月に流行のピークを迎え、現在は減る傾向だ。根室、釧路の両保健所管内も現在は減少傾向となっている。

これに対し、中標津保健所管内では、7月末ごろから患者が出て増減を繰り返している。今年第47週(11月22~28日)の定点あたり患者数は6.33人で、前週から約0.7ポイント上昇した。

町立中標津病院で小児科を受け持つ佐竹明副院長は今年の流行を「新型コロナウイルス対策の結果、RS感染もしばらく広がらず、免疫のない子供が増えた結果では」とみる。中標津周辺での流行については「一気には広がらず、ある幼稚園、次は保育所―と施設単位で連鎖している。ただ、流行は落ち着く兆しも見えている」と説明。コロナ対策と同様に手洗いなどの対策を取るよう求めた。(川原田浩康)

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