連載コラム「井澤綾華の働くママごはん」第36回
子に刺激される日々 新たな学び 経験に喜び
暖かい日差しと吹き付ける強い風に春を感じます。例年以上に積もった雪も、日差しと風のおかげで急激に解け始めましたね。わが家の畑も土が見えてきており、畑に出られる日が待ち遠しいです。
第1子を産んだ時には「いろいろな経験をさせてあげたい」と思っていた私。それが、3児の親になった今、それぞれの子の性格や興味があるものが違い、毎日のように新しい発見や知識を、むしろ子どもたちからもらっています。
「これから、どれだけの学びや経験をさせてくれるのだろう」と、子どもたちが見せてくれる景色をあれこれ想像します。著しい早さで成長する様子を目の前にすると、親がしてあげられることはわずかだと感じますし、「私は成長しているか」と自問自答します。
家業を持つ世帯は、次の世代に継いでほしいという気持ちがあると思います。わが家もそうです。そして、私も夫も、農業には無限の可能性と面白さがあると確信しています。日々楽しく、やりがいや目標を掲げて前へ進むよう意識することで、子どもに楽しさが伝わればうれしいです。
やり方次第で伸びしろがあり、胸を張って熱中できる産業であると証明できれば、後継者や担い手の増加につながるのではないでしょうか。
最近、娘は私がパソコンを使うところを見て、「お母さんのお手伝いしたいからパソコン買って」と言います。あっという間にお姉さんになり、私のお手伝いも率先してやりたいと言ってくれて感動! 気持ちだけでも十分ですが、そんなことを言われたら、買ってあげたくなってしまいますね。
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