#2|アイシングクリームの作り方と塗り方
「アイシングクッキーで楽しむ親子時間」#2
アイシングクッキー教室を主宰する傍らアニバーサリー円山店のアイシングクッキーの製造も手がける、札幌市在住の金田一真優さんによる連載コラム。親子で楽しみながら少しずつレベルアップできるように、作り方やアレンジ方法を工程別に紹介しています。
前回は「基本の型抜きクッキーの作り方」を紹介しました。今回は、「アイシングクリームの作り方と塗り方」についてお届けします。
アイシングクリームの作り方
アイシングクリームは、粉砂糖と乾燥卵白を混ぜて作ります。写真は製菓製パン材料の通販サイトcotta(コッタ)さんで購入したものですが、粉砂糖はスーパーでも手に入ります。オリゴ糖入り粉糖またはコーンスターチ入り粉糖をご用意くださいね。
材料(クッキー15~20枚分)
コルネの作り方
そしてもう一つ、アイシングクリームで線を引くときに使うコルネ(絞り袋)の作り方もご紹介します。
コルネ用のシートは製菓材料店にもありますが、100円ショップのギフトバッグが購入しやすくておすすめです。(マチなしで、食品を直接入れられるタイプのものをお使いください)
写真左のギフトバッグを対角線に沿って半分にカットし、それぞれ袋の底の部分を切って開くと、コルネに使う三角形のシートになります。
また、写真右の「アイシング用絞り袋」も100円ショップの商品ですが、袋状になっているのでとても便利です。今回は塗りつぶし用のゆるいアイシングに、この絞り袋を使います。
作り方
クリームとコルネが完成したので、いよいよクリームを詰めていきましょう!
クリームの固さ調整とコルネの詰め方
今回は、着色せず白いままのアイシングクリームで、固さ調整を練習します。
1.クリームをカップに取り出し、スプーン1すくい分をそのままの固さで「アウトライン(ふちどり)用のアイシング」にします。
2.作ったコルネの奥にクリームをスプーンで入れ、上の部分を折ってテープで留めます。
3.カップの残りに水を少しずつ入れ、タラタラ流れる固さにゆるめていきます。
★細く垂らした線が5秒くらいでなじんで消えてしまうくらいのゆるさが、見極めポイントです。
4.絞り袋に入れて、上を輪ゴムで留める。これが「ゆるい塗りつぶし用のアイシング」です。
アイシングクリームの塗り方
では実際にクッキーにアイシングクリームを塗っていきましょう!
※今回はプレーン生地のほか、薄力粉400をココア40g薄力粉360gに置き換えたココア生地のクッキーも使っています。
1.アウトライン用のコルネの先端から2mmくらい内側を真っ直ぐにカットし、クッキーのふちに線を引いていきます。
ぐるっとふちどったら、次は塗りつぶしていきます。
2.塗りつぶし用の絞り袋は少し太めに先端から5mmくらいのところをカットし、ふちどり線に少しのるくらいに外側から塗りつぶしていきます。
3.内側も手早く塗りつぶし、やさしくゆすって平らになじんだらOKです!
かわいいアレンジ方法
線だけで模様を描くのもかわいいです。
塗りつぶしてすぐに、グラニュー糖をかけて
余分な砂糖を落とすと、キラキラでザラザラした質感に。
アラザンやスプリンクルと呼ばれるお砂糖でできたデコレーションの粒もいろいろ手に入るので、アイシングを接着剤代わりに貼り付けて飾ると華やかになりますよ。
前回ご紹介した文字スタンプを押したクッキーも、まわりをふちどってグラニュー糖をかけたら、プレートの出来上がり♪
塗りつぶしたアイシングは乾くのに時間がかかるので、バットなどに並べて、常温で2、3時間しっかりと乾燥させてくださいね。
難しい技法や色数を使わなくても、シンプルで可愛い、少し特別なクッキーに仕上がりました♪
いかがでしたか? 「これは私の! これはお友だちに! これはパパに!」なんて、楽しいおしゃべりが聞こえてきそうですね。
袋に入れてラッピングする場合は、乾燥が足りないと張り付いてしまいます。しっかり乾燥させて、翌日以降に入れてくださいね。
教えてくれたのは
札幌市出身。北海道大学法学部卒。お菓子作りとは無縁の営業マン時代を経て、夫の転勤で退職、専業主婦に。育児の傍ら趣味で始めたアイシングクッキーに夢中になり、独学で技術やコツを習得。2013年より、教室「KIN Sugar Labo.」を主宰している。自宅レッスンや出張レッスンを開催しながら、アニバーサリー円山店のアイシングクッキーの製造も手がける。
この記事に関連するタグ
What’s New
- ライフスタイル
- ALL
Editor's pick up
Ranking
- すべて
- ライフスタイル