• #24|暑さ対策の工夫 れんが敷き、足元ひんやり

    1階床れんがの打ち水は、平日の日中や夜間など人が通らない時間に行っています。気化熱による冷却効果が期待できます

    「ステキな家をつくろう」
    札幌在住の建築家、三木万裕子さんが、古民家をリノベーションして〝わが家〟をつくったときに学んだアイデアやノウハウをつづるコラム。


    今年の夏、札幌では真夏日の連続日数の記録を更新するなど、北海道全体が記録的暑さとなりました。

    わが家はいくつかの暑さ対策がしてあります。2階の天井裏にあるロフト部分の両端に、開く窓を設置しています。熱は家の中で一番高いところからたまっていくので、この最上部の窓から効率的に熱気を抜くことができます。

    1階玄関ホールにはれんがを敷いています。南からの直射日光もなく、常に足元はひんやりしています。れんがゆえ、打ち水もできます。玄関ホール部分は広めに設計したので、テーブルを置けば、暑さをしのぎながら食事を取ることもできます。

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    屋根や壁、窓などの断熱性能を上げることは冬の寒さのみならず、夏の暑さにも有効です。「熱交換換気」装置は、外気を室内の温度に近づけてから取り込むので、夏は室内の冷気を外に逃がさず換気できます。

    寒さ対策と暑さ対策が相反することもあります。寒冷地の場合、冬場を重視し、南に面した日当たりの良い窓は日差しによる熱を取り込みたいという理由から「Low-E(ローイー)日射取得ガラス」が推奨されています。これは逆に、夏は暑さの原因になるため、ひさしを深く出したり、ブラインドなどで日射を遮断する工夫が必要です。

    この夏のわが家は、こうした工夫をしていても猛暑にげんなりした日がありました。保冷剤を首の後ろに当てるなど、直接的方法も使ってしのぎました。

    今夏、初めてエアコンを設置したお宅も多いのではと思います。猛暑の原因は気候変動ではないかと言われている今、変動に寄与しないエネルギーの使い方を意識したいものです。家自体の暑さ対策を施した上で、エアコンを活用することをお勧めします。

    三木万裕子

    三木万裕子(1級建築士)

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    東京都内の建築設計事務所勤務を経て2013年に独立。「三木佐藤アーキ」を主宰し、建物のほか家具のデザインや製作も行う。札幌市内の古い農家の住宅を修復し、夫で建築家の佐藤圭さん、長男の千木(せんぼく)君と3人で暮らす。札幌市出身。

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