• #4|幼い子どもと暮らすには 危険に「届かぬ」工夫

    開き扉の取っ手の穴は開かないようにロープでくくることも可能です。引き出しは幅を大きめにしていて重さがあるので、子どもにはまだ開けられません。指を挟まないよう、ソフトクローズ機能付きのスライドレールを使用しています(写真提供/三木万裕子さん)

    「ステキな家をつくろう」
    札幌在住の建築家、三木万裕子さんが、古民家をリノベーションして〝わが家〟をつくったときに学んだアイデアやノウハウをつづるコラム。


    わが家は、山の中にある元農家を修復した木造家屋。設計の時は息子を妊娠中で「はいはいや伝い歩きが自由にできる」「床には滑らない素材を」と決めました。

    でも、成長の速さは想像以上。伝い歩きを始めると、ベビーゲート代わりの家具はすぐクリアし、今では目を離すと椅子やテーブルに登ってしまいヒヤヒヤすることも。

    使っていないコンセントの穴には指や物を入れないよう蓋をしましたが、コードを抜くと穴が閉じるタイプもあるようです。

    良かったのは、つるす収納です。壁で覆われていない柱にロープを渡して洗濯物を乾かしたり、むき出しの梁に野菜を干したり。子どもの手は届かず、揺れるのを楽しそうに眺めています。

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    試行錯誤中なのが、キッチン。私の足の間をくぐったり、作業台をのぞこうとする息子の気配を感じながら過ごすのは幸せな時間ですが、危険も伴います。

    コンロは3口横並びのものを採用し、子どもが背伸びしても手が届きにくい位置に設置しました。包丁は磁石のついた市販のバーに張りつけ、シンク前の壁に並べました。引き出しや扉には、節約と換気のため取っ手の代わりに穴を開けました。息子はのぞいたり、おもちゃを押し込んだりして遊びますが、開けにくく、意外な効果を発揮しています。

    最近は、野菜や安全な調理器具などを子どもに預けて足元で遊ばせながら調理することも。柵で仕切ると寂しいし、ダメ、危ないばかりではお互い疲れますよね。子どもにも親にもストレスのない暮らしが理想です。

    三木万裕子

    三木万裕子(1級建築士)

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    東京都内の建築設計事務所勤務を経て2013年に独立。「三木佐藤アーキ」を主宰し、建物のほか家具のデザインや製作も行う。札幌市内の古い農家の住宅を修復し、夫で建築家の佐藤圭さん、長男の千木(せんぼく)君と3人で暮らす。札幌市出身。

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