• #2|暮らしのイメージ 最優先事項 明確に

    気に入ったものを見つけたら、画像をタブレットに保存しています。家族でイメージを共有できます。古材で製作したわが家のテーブルは夫と何度もイメージを共有してデザインしました(写真提供/三木万裕子さん)

    「ステキな家をつくろう」
    札幌在住の建築家、三木万裕子さんが、古民家をリノベーションして〝わが家〟をつくったときに学んだアイデアやノウハウをつづるコラム。


    1年前、私たち夫婦は自ら設計し、リノベーションした札幌の山の中の家に住み始めました。それまで暮らした借家を出なければならなかったのです。

    自宅を造って初めて分かったのは、場所やお金の確保より「暮らしのイメージ」を固めておくことの大切さでした。お客さんとのやりとりにも生きる、貴重な経験になっています。

    共働きだったら、掃除などの家事が効率的に進む間取りや家具の配置が最優先でしょう。夫婦共通の趣味が料理なら、充実したキッチンを。子どもとの時間を重視したいなら、ダイニングかリビングを中心に家造りを考えるといった感じ。

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    具体的に可視化するため、雑誌やインターネット上にある、参考にしたい家、物の画像を保存しておくといい。雰囲気が伝わるなら海外の風景などでも構いません。家族で具体的なイメージを共有できますし、それに沿って好きな家具や雑貨を集め、資金を計画的にためる意欲もわきます。

    私は仕事先でも旅行先でも建物を見て回るので、撮りためた画像がたくさんあります。自宅のリノベーションでも、ドアや引き出しの取っ手などのデザインを夫と決める時、本当に役立ちました。お客さんにも建材の質感や素材感を伝えやすく、重宝しています。

    住まいを新たにする経験は、何度もできることではありません。追い詰められ、投げやりになるのはもったいない。家族みんなで完成の過程を楽しみましょう。

    三木万裕子

    三木万裕子(1級建築士)

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    東京都内の建築設計事務所勤務を経て2013年に独立。「三木佐藤アーキ」を主宰し、建物のほか家具のデザインや製作も行う。札幌市内の古い農家の住宅を修復し、夫で建築家の佐藤圭さん、長男の千木(せんぼく)君と3人で暮らす。札幌市出身。

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