#3|アイシングクリームの着色と模様

「アイシングクッキーで楽しむ親子時間」#3

アイシングクッキー教室を主宰する傍らアニバーサリー円山店のアイシングクッキーの製造も手がける、札幌市在住の金田一真優さんによる連載コラム。親子で楽しみながら少しずつレベルアップできるように、作り方やアレンジ方法を工程別に紹介しています。


第3回目の今回は、「アイシングクリームの着色と模様」について。

クッキー生地のストックは用意できていますか?
⇒「Vol.1 基本の型抜きクッキーの作り方」はこちらからご覧くださいね。

まず、アイシングクリームの作り方を復習しましょう。

■ 材料(クッキー15~20枚分)
・粉砂糖……200g
・乾燥卵白……5g
・水……30cc

■ 作り方
1.ボウルに材料をすべて入れ、泡立て器で5分くらいしっかりと混ぜ合わせます。
2.真っ白でつやつやしたクリームになったら完成です。蓋つきの容器に入れ、冷蔵庫保管で2、3日以内に使い切りましょう。

⇒アイシングクリームの詳しい作り方は「Vol.2 アイシングクリームの作り方と塗り方」でご覧くださいね。
 

アイシングクリームの着色

さて今回は、着色をしていきます。
使用するのはアイシングカラーと呼ばれる着色料で、製菓材料店やネットショップで購入できます。

私の教室ではブラックのカラーが入っている、CKプロダクツの8色アイシングカラーをオススメしています。

カップに取り出したクリームに、カラーを少しずつ爪楊枝でつけて、混ぜていきます。
お好みの色になるまで少しずつ。混色もできます。

1セット目は、淡い黄色と、ピンク、グレージュを作っていこうと思います。

スプーン1すくい分をそのままの固さでアウトライン用のアイシングにします。
コルネの奥にスプーンで入れて、上を折ってテープで留めます。

カップの残りに水を少しずつ入れて、トロトロと流れる固さにゆるめていきます。
つながってたらたらと流れて、細く垂らした線が5秒くらいでなじんで消えてしまうくらいのゆるさが、見極めポイントです。

ゆるい塗りつぶし用のアイシングは、コルネか絞り袋に入れて、上をテープまたは輪ゴムで留めましょう。

これで準備ができました!

模様の描き方

アウトライン用のコルネの先端から2mmくらい内側を真っすぐにカットし、クッキーのふちに線を引いていきます。

ぐるっとふちどったら、次は塗りつぶします。

塗りつぶし用の絞り袋は少し太めに、先端から5mmくらいのところをカットし、ふちどり線に少しのるくらいに外側から塗りつぶしていきます。

中も手早く塗りつぶし、やさしくゆすって平らになじめばOKです。

乾く前にもう1色を入れて、模様をなじませる技法にも挑戦してみましょう。

ベースのピンクを塗ってすぐに、ゆるいアイシングのグレージュを水玉に入れていきます。

模様がなじんでしずんで、つるんとした表面の水玉になりました。

前回(Vol.2)、グラニュー糖をかけてキラキラさせる方法を紹介しましたが、着色したアイシングにも使えます。
塗りつぶしたベースの色が透けるので、どの色でも質感をキラキラさせることができます。

しっかり乾燥させたら仕上げです。
塗りつぶしたアイシングは乾くのに時間がかかるので、バットなどに並べて、常温で2、3時間しっかりと乾燥させてくださいね。

文字を書いたり、顔を描いたり、

ふちどりにドットを絞ったり、アレンジは自由です♪

3色のアイシングと簡単な形の型で、こんなにかわいいクッキーが完成しました!

カエルと傘のクッキー

もう1セット、6月らしい「カエルと傘のクッキー」にも挑戦してみましょう。

今度は白、みどり、水色です。

ふちどり用を取り出して、さらにゆるめて塗りつぶし用を。

ふちどりを取っていきます。

カエルのおなかは白色にしたいので、白いアイシングでふちどります。

傘は布の部分と持ち手の部分を水色でふちどりしました。

2色入っているクッキーは、乾く前に2色目を絞り入れていきます。

開いている傘には、なじませる模様でストライプ。

閉じている傘と雨のしずくの形は、マーブルに挑戦。

つまようじやピックなど、先のとがったものを浅く刺して混ぜ、マーブルにします。

乾燥させてから仕上げです。

傘の持ち手を描いたり、周りをふちどったり。

カエルの顔も、白目を書いてから中に黒目を書き込んであげて、

口やほっぺも書き込んであげるとかわいくなりますよ。

これで、雨の日クッキーのできあがりです!


いかがでしたか?

最初は2~3色から作ると、気楽に楽しみながら挑戦できると思います。グレーや黒など、目鼻口に使える色を1色作っておくとアレンジがしやすいかもしれませんね。

袋に入れてラッピングする場合は、乾燥が足りないと張り付いてしまいます。しっかり乾燥させて、翌日以降に入れてくださいね。

次回は「夏のアイシングクッキー」を作ります。アレンジ方法がいろいろ増えてきますよ。どうぞお楽しみに♪

教えてくれたのは

金田一真優

札幌市出身。北海道大学法学部卒。お菓子作りとは無縁の営業マン時代を経て、夫の転勤で退職、専業主婦に。育児の傍ら趣味で始めたアイシングクッキーに夢中になり、独学で技術やコツを習得。2013年より、教室「KIN Sugar Labo.」を主宰している。自宅レッスンや出張レッスンを開催しながら、アニバーサリー円山店のアイシングクッキーの製造も手がける。

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