• 2018/04/27

    生まれる前から保活 札幌の潜在待機児童2千人に迫る 競争激化「有利な誕生月に」

     4月1日時点の潜在的待機児童数が2千人に迫った札幌市では、子どもの保育所入所を求める家庭は増え続ける見通しだ。入所を巡る競争は激しくなり、「保活(子供を保育所に入れるための活動)」も、徐々に首都圏並みになってきた。さらに入所に有利な誕生月に子供を産もうとする「生まれる前からの保活」の機運も生まれつつある。

     「早生まれは保育所入所に不利。2人目は4月か5月生まれにしたい。嫌だけれど、考えてしまう」。札幌市豊平区に住む女性会社員のA子さん(28)は1歳1カ月の長男を抱きながら、ため息交じりに語った。

     長男は3月生まれ。労働基準法で産後8週間は就労できないため、昨年4月時点では0歳児クラスに預けての復職はそもそもできない。札幌市の保育園はどこも定員いっぱいで年度途中の入所は難しく、育休中に唯一のチャンスとなる今年4月の選考で、1歳児クラスに入れようと第3希望まで申し込んだ。しかし全て落選した。

     保育所は一般的に、4月の0歳児クラスが最も入りやすい。持ち上がりがないため受け入れ人数がほかの年次より比較的多いためで、札幌の昨年4月の入所倍率は0歳児は1・1倍、1歳児は1・7倍だった。

     「4月や5月に産むしかない」―。札幌の子育て世代には、A子さんのような「保活」の機運が生まれつつある。4~5月に出産すれば、次の4月にはまだ10~11カ月児で、枠に余裕のある0歳児クラスに申し込むことができる。保護者は1年近く子供と過ごしながら、体力の回復も図れる。1月や12月に産んだら、4月に入所できたとしても、短期間で復職しなくてはならない。

     A子さんは今回、育児休暇を9月まで延長した。ただ、1歳児も4月が最も倍率が低く、今後はさらに入所が難しくなる。「計画的な妊娠ができなければ育児と仕事の両立ができないなんておかしい」と語る。


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