• 2018/08/15

    北海道は患者数が多い傾向 「3大夏風邪」にご用心!

    「油断していたら夏風邪引いちゃった」なんて話、よく聞きますよね。風邪は寒い季節だけのものではありません。気温も湿度も高い夏、5歳以下の子どもを中心に流行する風邪があります。中でも、特に多く見られる手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜熱)の3つは、「3大夏風邪」と呼ばれ、6月から9月にかけて流行。まさにこの時期、注意が必要です。
    そこで、西岡こどもクリニック(札幌市豊平区)院長の上辻教幸先生にお話を聞きました。

    3つの風邪の特徴を知ろう

     3大夏風邪は、毎年6月くらいから患者が出始め、7、8月にピークを迎え、9月ごろまで続きます。昨年、道内ではプール熱や手足口病が大流行し、患者数は全国平均を大きく上回りました。北海道感染症情報センターが発表しているデータによると、今年の道内患者数は昨年を下回るものの全国平均より高め。手足口病は7月末の時点で浦河、札幌、小樽の保健所管内で高いレベルが続いていて、今年も注意が必要そうです。

    咽頭結膜熱 ― 北海道の推移グラフ

    手足口病 ― 北海道の推移グラフ

    北海道感染症情報センターHPより

    では、3大夏風邪それぞれの特徴を見ていきましょう。

    【手足口病】 名前の通り手と足、口の中の粘膜に水疱状の発疹ができる急性ウイルス感染症。多くは4歳以下の子どもに発症し、その内の半数は2歳以下といわれていますが、小学生や大人でも発症することがあり、特に大人の場合は重症化することがあります。

    発疹は水疱瘡にも似ていますが、水疱瘡の水疱は円形なのに対し、手足口病の水疱は楕円形。発疹部分にピリピリとした刺激があり、口の中の発疹は食べたり飲んだりすると痛むため、食欲不振になることがあります。多くの場合、発熱は38度以下。発疹は5、6日経つと落ち着き、色素沈着が見られます。ごくまれに、急性髄膜炎や急性脳炎などの重い合併症を引き起こすケースがあります。

    【ヘルパンギーナ】 のどの痛みと38度以上の高熱を伴う急性ウイルス感染症。のどの痛みの原因は、口蓋垂(こうがいすい / 俗称「のどちんこ」)の周りにいくつもできる水疱状の発疹。手足口病と似ていますが、こちらは発疹が口の中だけに限られ、熱も高め。発症から3、4日で落ち着きますが、喉が痛いために食べるのを嫌がるのも特徴です。

    【プール熱】 正式名称は咽頭結膜熱。数種のアデノウイルスが原因となる急性ウイルス感染症で、プールの水を介して感染することが多いため、プール熱と呼ばれるようになりました。3大夏風邪の中で最も熱が高くなり、喉の奥が赤く腫れて痛みを伴う扁桃炎や目が充血する結膜炎、倦怠感や食欲不振が主な症状です。これらの症状が落ち着くまでに3~6日かかります。