• 2019/05/10

    授乳を突然嫌がるように 哺乳ストライキ 自然に改善

    <瀬川院長のすくすくカルテ> Vol.2
    のえる小児科(札幌市豊平区)の瀬川院長が、日常診療の場でママ達から受ける様々な質問に答える連載コラム。
    毎月第2金曜日に北海道新聞朝刊「くらし(子育て)面」でお届けしています。

    <質問>

     生後3カ月の長男についてです。母乳で育っていますが、1週間前から突然、授乳を嫌がるようになりました。おなかが空いていそうなので授乳しようとしますが、ぐずって嫌がり、なかなか飲んでくれません。病院に行っても赤ちゃんに異常はないと言われ、とても困っています。

    <回答>

     赤ちゃんの状態は「哺乳(ほにゅう)ストライキ」と思われます。病気ではなく、母乳育ちの子に認められる現象です。それまで順調に育っていた赤ちゃんが急に授乳を拒否するのです。全く飲まないわけではなく、眠くてウトウトしている時や、寝起きでボーッとしている時などは普通に飲んだりします。

     「何事が起きたのか」と小児科に駆け込むことが多いのですが、赤ちゃんに重大な病気が見つかることはありません。粉ミルクを試してみても、多くは哺乳瓶の授乳も嫌がるので、あまり解決にはなりません。

     哺乳ストライキのほとんどは、自然にまたおっぱいを飲むようになります。多くは数日から1週間ほどで改善しますが、まれにもっと長い場合もあります。大事なのは、赤ちゃんに無理やり飲ませようとしないこと。授乳を拒否してぐずる場合は、根気よく抱いてあやし、ウトウトしだした時にそっと授乳してみてください。その時に乳房を圧迫して、母乳をより多く飲ませる方法もあります。

     おっぱいが張ってつらいときは、少し楽になる程度に搾乳し、赤ちゃんにスポイトやカップで飲ませてみてもよいかもしれません。1日3~4回授乳できて、オムツが6回以上ぬれていれば、とりあえず水分は足りています。活気がなく寝てばかりいる時は、脱水の可能性があるので小児科の受診をお勧めします。

    (瀬川雅史=のえる小児科院長)