• 2018/08/11

    6 <わたしがあかちゃんだったとき>ライバル登場に赤ちゃん返り 「あなたも大好き」伝えたいのに

    <お知らせ>
    9月8日(土)の「週刊じぶん」はお休みします。
    第7回は10月13日(土)に掲載予定です。お楽しみに!


    (札幌市内で=2018年4月、谷岡碧さん提供)

     4月に女の子を出産しました。生まれた時は3700グラム超え、よく寝てよく飲み、たくましく育っています。突然のライバル出現に戸惑う息子(4)は「ぼくも抱っこ!」と、絵に描いたような赤ちゃん返りをしています。

     寝る前の穏やかな“えほん時間”も様変わりしました。たいていはご機嫌な娘が、この時間に限ってギャンギャン泣くのです。片手に絵本を持ち、片手で娘をあやしながら読んでいたら、ページをめくってくれる息子の頭に絵本が落下! 「行間を大切に読まなくちゃ」なんて思っていたのが、今は文字を追うだけで精いっぱいです。

     我慢が増えた息子に「大好きよ」を伝えたくて「わたしがあかちゃんだったとき」を読みました。4年前はあなたも赤ちゃんで、小さな神様のようだった。窓へ差し込む光に気づいた、目の前の小さな手が自分のだと分かった、声を出して笑った。あなたは、たくさんの幸せをくれたんだよ。

     でも「赤ちゃん」という言葉に敏感になっている息子は「聞きたくない!」。穏やかな“えほん時間”は、いつ戻ってくるのでしょう。息子に1冊、娘に1冊、笑顔で読んであげられる日を楽しみに、新米2児ママは奮闘中です。

    (タイで=2015年、谷岡碧さん提供)

    「わたしがあかちゃんだったとき」
    (キャスリーン・アンホールト作、角野栄子訳 文化出版局)

     3歳の女の子とお母さんの会話から、親は子の成長が穏やかな喜びに包まれてきたことを思い出し、子どもは愛されて育ったんだと気づくでしょう。うれしそうに赤ちゃんを世話するお父さんの姿もすてきです。

     PROFILE

    谷岡 碧(たにおか・みどり)
    2007年にテレビ東京へ入社、記者として秋葉原連続殺傷事件や東日本大震災の被災地を取材。12年に退社、チェンマイへ移住しNGOスタッフとして勤務。その後退職し17年に札幌へ帰郷、幼なじみのピアニストとユニット「enets」(エネッツ)を立ち上げ、絵本の読み聞かせとピアノ演奏によるコンサートを続けている。長男(4)と18年4月生まれの長女を育てる母として奮闘中。札幌市出身。33歳。

    【enetsの公式サイト】 http://enets.info/

     BACK NUMBER

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    <絵本はママを育ててくれる>は、「週刊じぶん」で毎月第2土曜日に連載中のコラムです。

    北海道新聞の20~40代向けページ「週刊じぶん」(土曜朝刊に掲載)は、親としてだけではなく、夫や妻、働き手など、さまざまな立場の皆さんに読んでいただきたいページです。一人の「自分」にかえって、誰かに共感したり、自分ゴトとして考えたり。暮らしのスピードが少し緩まる週末に、そんな時間をつくるお手伝いをしています。


    【テーマは週替わり】 家族、社会、仕事、情報などの話題を週替わりで取り上げています。毎回掲載される2つの連載の筆者のほとんどは道内に住む子育て世代。いろいろな「じぶん」が、日々の楽しみややりがいを発信しています。