おもちゃ選びの専門家が厳選して紹介!知育玩具おすすめ10選

日本知育玩具協会代表理事で、絵本や輸入おもちゃなどを販売する「木のおもちゃ カルテット」(愛知県刈谷市)のオーナーでもある藤田篤さんが自信を持っておすすめする、知育玩具10点を紹介します。子どもの才能を引き出してあげられるかという視点で厳選したものばかりなので、おうちの方が求めているおもちゃがきっと見つかるはずです。

藤井聡太棋士も愛用していた立体パズル、充実の基本セット

キュボロ スタンダード50

キュボロ スタンダード50/キュボロ社(スイス)

2005年に愛知県で開催された「愛・地球博」で、スイスを代表するおもちゃとして出展された「キュボロ」。棋士の藤井聡太さんが子どもの頃から愛用していたことがきっかけで、一時期は品切れの続いた知育玩具です。

「スタンダード50」は、5cmの立方体が13種類、50ピースで構成されたスタート用のセット。溝や穴がある立方体を組み合わせてルートを作り、ビー玉を転がして遊びます。玉の動きが見えない内側にもルートを作るので、遊びながら空間認識能力や想像力、集中力が身に付きます。

キュボロ スタンダード50

対象年齢:5歳から
57,200円/木のおもちゃカルテット
https://www.quartett.jp/products/4167.html

車の動きと音を楽しめるスロープ玩具

ジャンピングカートレイン

ジャンピングカートレイン/ベック社(ドイツ)

木製のカラフルな車が、くねくねした短いスロープを降りていく動きを目で追いながら楽しむおもちゃです。コトコトと心地よくリズミカルな音を響かせながら降りていくスピード感と、動き、音に子どもは夢中に! シンプルなおもちゃで、低月齢から楽しめます。

自分でできるのは1歳頃からですが、耳や目を働かせて色々なものに興味をもつ赤ちゃんに、最初は大人の人がやって見せてあげてください。動きのあるものを目で追う追視を育むあそびは、ものを見る力や集中力を養います。

ジャンピングカートレイン

対象年齢:6カ月から
10,780円/木のおもちゃカルテット
https://www.quartett.jp/products/361.html

玉落としの決定版!人気の木製スロープトイ

シロフォン付玉の塔(クーゲルバーン)

シロフォン付玉の塔(クーゲルバーン)/ベック社(ドイツ)

上の穴から玉を落とすと、繋がったスロープを右に左に転がっていく木製のおもちゃ。最後の階段はシロフォン(鉄琴)でできていて、玉が通るたびにソ・ファ・ミ・レ・ドと、心地よい音色を奏でます。一度に落とす玉の量や、落とす間隔を変えると音の響きやリズムに変化が出て楽しさがアップ! 子どもはこの音と動きが楽しくて、飽きることなく繰り返し遊びます。

思った通りに玉が転がり最後に楽しい音がする、それを「自分でもできた」という経験が遊びに対する自信と喜びにつながり、他の遊びへの意欲にもつながっていきます。

シロフォン付玉の塔(クーゲルバーン)

対象年齢:1歳から
16,500円/木のおもちゃカルテット
https://www.quartett.jp/products/936.html

積む、崩す、はめる、万能な積み木

リグノ

リグノ/ネフ社(スイス)

鮮やかなカラーが目を引く積み木で、1962年商品化のロングセラー。中央に穴のあいた5cm角の立方体と、穴にぴったりとはまる円柱、半・円柱の3つのパーツで構成されています。

一般的な積み木の「崩す」「積む」という動作以外に、「はめる」「抜く」「組み立てる」といったこともできるので、成長に応じた遊び方ができ、長く使える万能な積み木です。はめたり外したりして遊ぶことで、目で見る空間と手の協調性が育つほか、積んで、崩しての繰り返しが、上手な積み木遊びの基礎を作ります。初めての積み木におすすめ。

リグノ

対象年齢:1歳から
40,700円/木のおもちゃカルテット
https://www.quartett.jp/products/930.html

知性と感性を育む不思議な積み木

ネフスピール

ネフスピール/ネフ社(スイス)

1958年の発売以来、世界で愛されているロングセラー。5cm角の立方体に切り込みが入った積み木で、前出の「リグノ」や「キュボロ」と組み合わせて遊ぶこともできる商品です。特徴はなんと言ってもこの形。一般的な丸や三角、四角でなく、ちょうちょのような、リボンのようななんとも不思議な形は、一般的な積み木とは一味違った遊び方を引き出してくれます。

縦、横、斜めに積めるので、積み方のバリエーションは無限。バランスや角度を考えて積み上げることで思考力や想像力を刺激し、子どもの知性と感性を育みます。4つ角を使った高度な積み方でも遊べるため、小学生でも楽しめます。

ネフスピール

対象年齢:1歳から
22,000円/木のおもちゃカルテット
https://www.quartett.jp/products/929.html

スリル満点!大人気の木製ボードゲーム

うごかないで!

うごかないで!/FAIRWERK社(ドイツ)

赤、青、黄色の木製の3種類のこまを木枠のボードにみっちり並べ、1人ずつこまを抜いていき、得点を競うボードゲーム。取るときに枠が少しでも動いたら、そのこまを好きな場所に戻して、次の人に交代します。

枠が動いてしまったときのパチンと弾ける衝撃にハラハラドキドキ! 思わず「動かないで!」と叫んでしまいます。こまを抜くときに他のこまが動かないよう、こまの位置を見て想像力を働かせながら遊べるこのおもちゃは、大人も絶対ハマります! 1人でもグループでも遊べるスリル満点のゲームです。

うごかないで!

対象年齢:4歳から
10,780円/木のおもちゃカルテット
https://www.quartett.jp/products/488.html

LaQの基本が詰まったベーシックシリーズ

LaQ ベーシック401

LaQ ベーシック401/ヨシリツ社(日本)

日本生まれの「LaQ(ラキュー)」は、たった7種類の小さなパーツから平面・立体・幾何学体とあらゆる形に変化する、新しい発想から生まれたパズルブロック。いろんな色の小さなパーツを、プチッ、パチッとつなげていくだけで、平面作品はもちろん、立体的な作品も作れるため、創造力や集中力を養う知育玩具として注目されています。

「LaQ ベーシック401」は、基本的な遊び方から立体表現のテクニックまでマスターできるセット。22種類の立体的な作品のほか、作品例以外のものも自由に作ることができます。

LaQ ベーシック401

対象年齢:5歳から
5,500円/木のおもちゃカルテット
https://www.quartett.jp/products/4199.html

深く余韻のある音色を響かせるグロッケン

アウリスグロッケン ペンタトニック7音

アウリスグロッケン ペンタトニック7音/アウリス社(スウェーデン)

厚みのある真ちゅう製のグロッケンを叩くと、深く余韻のある音色を響かせる楽器のおもちゃ。「煌めきのある音」と称される、美しい音色に心を奪われます。台座は、ムクの木から削り出したもので、調律の正確さも特徴です。

商品名にある「ペンタトニック」とは、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」、この音階から2つの音階を抜いて5音階で構成する音の列の総称を言います。不協和音にならない音階の組み合わせでできているので、どんな順番で叩いても美しい音律になり、楽しい。そこが楽器というよりも、おもちゃなんです。

アウリスグロッケン ペンタトニック7音

対象年齢:12カ月から
17,600円/木のおもちゃカルテット
https://www.quartett.jp/products/607.html

思う存分叩いて遊べるハンマートイ

ノックアウトボールNEW

ノックアウトボールNEW/ミッキィ社(スウェーデン)

何かを叩いたり、なんでも投げたり…。この行動は、ひじや腕の筋力が健康に育っている証拠。そんな時期にぴったりなのが、ハンマーで箱の上の木玉を叩いて落とす「ノックアウトボール」です。

最初はハンマーを上手に握れなかったり、うまく玉を叩けなかったりしても、何度も叩いていくうちに、玉が落ちていくのを楽しむようになり、遊びを通して目と手の協調性が育っていきます。上手にハンマーを当てて、玉が落ちた時の達成感がたまらないおもちゃです。

ノックアウトボールNEW

対象年齢:1歳から
8,800円/木のおもちゃカルテット
https://www.quartett.jp/products/364.html

色ごとに違う音がする、耳でも楽しめる積み木

ベビーキューブ

ベビーキューブ/ジーナ社(ドイツ)

6色のカラフルなキューブの中には、色によって違う音色の鈴や木片などが入っていて、キューブを振ると、小さい穴からかわいい音が聞こえてきます。

並べたり、積み重ねたりして遊ぶだけでなく、同じ色のキューブは同じ音がするので、音当てごっこや色当てごっこを楽しむのも◎。基尺4cmのキューブの中は空洞になっているので軽く、低月齢の赤ちゃんの手にぴったりのサイズ感で、初めての積み木遊びにおすすめ。皇室の愛子さまがお遊びになられた知育玩具としても知られています。

ベビーキューブ

対象年齢:6カ月から
16,940円/木のおもちゃカルテット
https://www.quartett.jp/products/907.html

おもちゃの価値を決めるのは子ども

イメージ

「品質が良く高い技術の備わった知育玩具はどうしても高価なものが多く、子どもの能力を引き出すという結果が出ないと、高い買い物ということになってしまいます。でも長く遊べて我が子の隠された可能性引き出すことができれば、結果的には価値のあるものとなります。値段がおもちゃの価値を決めるのではなく、子どもがおもちゃの価値を決めるんです」

今回知育玩具を選んでくれた藤田さんはこのように話しています。

「子どもは気に入ったおもちゃで遊んでいてもしばらく経つと飽きてきます。しかし子どもは『没頭する→飽きる』を繰り返し、また戻ってきます。戻ったときに、力のついた子どもに対してまた効果を発揮することができるおもちゃが、良い知育玩具なんです」

実際に遊んでみると大人も楽しめるものが多く、年を重ねるごとに新しい遊び方を発見していけば5年、10年、15年と長い間遊ぶことができます。新しいおもちゃを次々に買うのではなく、じっくり向き合う知育玩具で無駄のない買い物をしてみてはいかがでしょうか。

※価格は全て税込、カルテット販売価格(掲載日時点の価格です)

構成・文/苗代みほ 写真/カルテット提供

教えてくれたひと

藤田篤さん

日本知育玩具協会代表理事

知育玩具と保育環境、絵本・子育ての専門家。多くの講演や研修を通じて、知育玩具や絵本の与え方と保育環境の指導を行う。2014年に一般社団法人 日本知育玩具協会を設立。著書『子育てを感動にするおもちゃと絵本』(KTC中央出版)が、子育ての手引き書として高く評価されている。輸入おもちゃ、絵本などを扱う玩具専門店「木のおもちゃ カルテット」のオーナーでもある。愛知県刈谷市に実店舗を構え、オンラインでのおもちゃの販売も行なっている。2児の父。
https://www.quartett.jp

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