連載コラム「ゆきりん先生の親子でおうち学習」第30回

#30|秋は勉強の本番 3カ月後見据え努力

8月のコラムで「北海道では秋が勉強の本番です」と書きました。とうとう、その秋がやってきました。

高校受験を控えた中学3年生は、これから学力テストが毎月あります。中間や期末のテストも加えると毎月テストが2回ある! という学校もあります。学校祭など楽しいイベントもありますが、毎日テストに追われる日々は心が落ち着きませんね。

しかし、勉強について考えるには、とても良い時期です。中高生は来るべき冬の受験に向け、しっかりと気を引き締めましょう。

勉強というのは、結果が出るのは早くても3カ月後。いま頑張った成果が出るのは冬なのです。ですから9月に入った今、エンジンをかけなければ間に合わないのですね。そのことをしっかりと心にとめて、毎日のコツコツとした努力を続けていきましょう。

小学生も秋になると勉強のスピードが一気に加速し、あっという間に進みます。コロナの影響で前学年の勉強の基礎ができていないお子さんにとっては、この秋のスピードは耐え難いものでもあります。

テストの点数が悪いときには頭ごなしに叱らず、どこができないのか、何につまずいているのか、しっかりと親御さんが見てあげてください。

テストは、その子の頭の良しあしを決めるものではありません。その子の弱点を知るための道具だと思ってください。「ああ、この子はココが分からないのだな」と分かったらチャンスですよ。そこをしっかり勉強すると巻き返せます。

弱点に気づいてあげられるのは親御さんだけです。できない点が分かれば、あとはできるようにすればいいのです。でも点数が悪いとお子さんのやる気が持続できないですね。予習型の勉強をして、学校の授業で復習をするように心がけてみてください!

教えてくれたひと

本多抽紀江さん

家庭教師

ほんだ・ゆきえ/家庭教師歴約30年。SNSを使った家庭学習支援「ぱんだちゃんのおうち学校」の校長も務める。著書に「勉強に自己肯定感は必要ない」(西日本出版社)がある。北海道を拠点に、関西、関東で活躍中。胆振管内安平町在住、2児のママ。

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