おうち時間 親子で手作り遊び

新型コロナウイルス感染の懸念は消えず、子どもの遊ばせ方に悩む保護者もいるでしょう。「おもちゃコンサルタント」の民間資格を持つ札幌の菊地三奈さん(49)は2カ月に1回、おもちゃで遊べるイベントを札幌市豊平区の商業施設「ブランチ札幌月寒」で開いており、親子の手作り体験コーナーも人気です。6月の会場を訪ね、家庭でも楽しめる手作り遊びを指導者に聞きました。

紙製ランタン
指導・やない晶子さん 「シールや絵で彩」

《1》和紙を横約33センチ、縦最大約18センチのかまぼこ形に切ります。後で筒型にするので片側の端3~4センチをのりしろにし、絵や飾りは入れません。台座として厚さ5ミリのスチロール板を直径8センチの円形に切ります=写真左=。

《2》和紙を広げ、好きな形に切った薄紙やシールを張り、サインペンや絵の具をつけた綿棒で絵を描きます。

《3》和紙の下の端に5ミリ幅の両面テープをつけ、台座を包むように張ります=写真右=。持ち手はカラー段ボールを長さ20センチほどに細く切って接着し、台座中央部に発光ダイオード(LED)のライトを押し込んで固定し完成です=記事見出し下写真=。ライトやスチロール板はホームセンターなどで入手できます。

ビーズブレスレット
指導・佐藤めぐみさん 「とがった形避けて」

《1》穴が大きめのビーズ=写真左=とピンセット、長さ約30センチの糸(伸びる物がお勧め)を用意します。透き通ったビーズを混ぜると仕上がりがきれい。けが防止のため、とがった形は避けます。

《2》ピンセットでビーズをつかみ糸に通します。糸の端を結び、結び目にチョンチョンと接着剤をつけ完成です=写真右=。ビーズ選びは、できるだけ子どもに任せましょう。

せっけん(3歳くらいから)
指導・野村真紀子さん 「もんで、こねこね」

《1》せっけん素地50グラムをビニール袋に入れ、お湯か水10ミリリットルを何回かに分けて注ぎ、白玉団子ほどの固さになるまで手で2、3分もみます。

《2》肌なじみが良いパルミトレイン酸が主成分の油(マカダミアナッツ油やホホバ油など)5ミリリットルに、ラベンダーなど好みの精油を3~5滴ずつ溶かします。せっけんを取り出し油を混ぜ、粒がなくなり滑らかになるまでこねます=写真左=。

《3》クッキー型で形を整えます。つまようじで模様を描いたり、乾燥させたバラの花などを飾ったりして=写真右=、風通しの良い所で2、3日乾かせば完成です。

画面越しにゲーム

イベントでは菊地さんがカードゲームやボードゲームも紹介しています。「直接会えない祖父母と孫が(ビデオ会議システムの)ズームで遊べる」と薦めるのが「ヒントをいいます」(クレーブラット社)です。

札幌市南区の会社員神谷憲一さん(45)が発案したゲームで、推奨年齢4~7歳。例えば、答える側の大人がマークカードを引き「ハート」が出た場合、ヒントを出す側の子どもは、お題カードに描かれた4種類の絵柄のうち、ハート印の「雪だるま」を連想させる言葉「白い」「丸い」などを伝え、当ててもらいます。

「会話が弾みますよ」と菊地さん。希望小売価格1650円。菊地さん運営のネットショップ(https://happymina.shop-pro.jp/)などで買えます。

取材・文/町田誠(北海道新聞編集委員)

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