連載コラム「ゆきりん先生の親子でおうち学習」第24回

#24|勉強は人生の道具 小さな挫折も経験を


子どもに勉強を「させる」と言うと、なぜかネガティブなイメージが付きまといます。子どもが一生懸命勉強していても、親が胸を張って話せる場所はなかなかありません。子どもに対しても「無理強いをさせているのかな」と悩むママはとても多いのです。

昔から「親に敷かれたレールの上を走る」という言葉があります。どちらかと言えば否定的な言葉ですね。でも私は、勉強させることを「子どもにたくさんの道具を持たせること」と考えています。

その道具を、これからの人生でものすごく使うかもしれないし、あまり使わないかもしれない。どのように使うかは子ども次第。親としては、道具が急に役立つ時や、道具がないと乗り越えられない事態に遭遇する時に備えて、たくさんの道具を持たせたいのです。

もちろん道具があるからと言って、すべてが順風満帆には進まないでしょう。たくさんの失敗、挫折も味わってほしい。それがわが子の人生の厚みにつながるのではないでしょうか。

勉強させることに疲れたら、たまに休んでください。休んでもまた進む。小さな挫折も経験させる。転ばないように生きるのではなく、転んでもまた立ち上がる強さを、勉強を通じて教えるのも親の役割だと思います。

教えてくれたひと

本多抽紀江さん

家庭教師

ほんだ・ゆきえ/家庭教師歴約30年。SNSを使った家庭学習支援「ぱんだちゃんのおうち学校」の校長も務める。著書に「勉強に自己肯定感は必要ない」(西日本出版社)がある。北海道を拠点に、関西、関東で活躍中。胆振管内安平町在住、2児のママ。

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