連載コラム「ゆきりん先生の親子でおうち学習」第23回

#23|「テストの月」を乗り越える ミス克服、弱点を強みに

2月は「テストの月」です。小学生は単元のまとめのテストなどがどんどん行われますし、中学生は期末テスト、3年生は私立高校の受験本番です。

親はテストの点数だけを気にしがち。でも子どもはテストの点数からは判断できない頑張りを見てほしいのです。間違っていた答えも、途中まで正解だった場合は、それを認めた上で、できなかったところからやり直してください。

テストは、自分が理解できていない面を知る良いチャンスでもありますよね。特に悪い点数のときはそのままにせず、同じ問題を一緒に解いてみることがとても大事です。

長年、家庭教師をしていると、テストは同じような答えを導く問題が形を変えて必ず出題されることに気付きます。ミスを克服することは、次のテストに向けて自分の弱点を強みに変えていく勉強になるのです。

普段のテストと違って、点数によって結果が大きく左右されるのが入学試験。受験生には、1年間受験勉強に使ったノートに順番に番号を付けて、取っておくようにとアドバイスしています。自分の復習の山を改めて見ると、落ち着いて試験に臨めるからです。

受験生のママに一つ気をつけてほしいことがあります。最近、SNSでママの楽しいランチを見て、ため息をもらす受験生を何人も見てきました。受験はママにとっても息苦しいものです。息抜きはどんどんしてください。でもこっそりと…にしてくださいね。

教えてくれたひと

本多抽紀江さん

家庭教師

ほんだ・ゆきえ/家庭教師歴約30年。SNSを使った家庭学習支援「ぱんだちゃんのおうち学校」の校長も務める。著書に「勉強に自己肯定感は必要ない」(西日本出版社)がある。北海道を拠点に、関西、関東で活躍中。胆振管内安平町在住、2児のママ。

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