連載コラム「ゆきりん先生の親子でおうち学習」第22回

#22|良い姿勢、しぐさ 集中力との関係 実感

以前ある表彰式に招かれた時、会場の光景に驚きました。表彰される小学生の女子児童はみんな思い思いのかわいらしいワンピース姿。一方、女子中学生は全員制服、しかも長い髪が後ろで1本に束ねられているのも全く同じでした。

最近は制服がない高校や、服装に関する校則が少ない高校が少しずつ増えてきましたが、中学生はやはり厳しい校則の下で学校生活を送っているのだなあ、と改めて感じました。

でも、その中でひときわ目立っていたのは、姿勢の良い子です。座ったり、立ったりした時の姿勢だけでなく、賞状をもらってお礼をする姿など、思わず見とれてしまうほど美しかったのを覚えています。

家庭教師として多くの子どもを見てきた経験上、姿勢の良い子は鉛筆の持ち方など、しぐさの一つ一つもきれいです。厳しい校則の下で「自分らしさ」を表現しづらいと思っている中学生がいたら、男女問わず姿勢としぐさにこだわって、自分を表現してみませんか?

もちろん一朝一夕では身につかないので、普段から家庭でも箸の持ち方などを含めて気をつけてください。教育は勉強面だけではなく、心身両面にわたって、意図的、計画的に働きかけることなのです。背筋がピンと伸びた作法をぜひ養いましょう。

ちなみにテストで最後まで力を出し切るのは、姿勢の良い子です。それは集中力や忍耐力と密接に関係あるのだなというのが私の実感です。

教えてくれたひと

本多抽紀江さん

家庭教師

ほんだ・ゆきえ/家庭教師歴約30年。SNSを使った家庭学習支援「ぱんだちゃんのおうち学校」の校長も務める。著書に「勉強に自己肯定感は必要ない」(西日本出版社)がある。北海道を拠点に、関西、関東で活躍中。胆振管内安平町在住、2児のママ。

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