連載コラム「ゆきりん先生の親子でおうち学習」第16回

#16|読書感想文を書こう 共に考え 思い伝えて

#16|読書感想文を書こう 共に考え 思い伝えて

道内の小学校の夏休みは今年、8月にスタートがずれ込む日程が多いようです。休み中はいろんな宿題が出ますよね。昔はほとんどの学校で出されていたけれど、今はめっきり少なくなったのが読書感想文です。

読書感想文は、自分の思いを他者にどう伝えるのかを練習するとても良い機会になります。学年に関係なく、どれだけ書いたかで実力が決まります。だから、早めに書き始めるのが良いでしょう。

でも、原稿用紙を渡されて「さあ、書きなさい」と言われて書ける子どもはまれです。習ったことがないのですから。読書感想文は1人で書くものではありません。まず、本を親子で読んで、どんな感想をもったのかを話し合ってほしいのです。

わが家では「どの場面が一番印象に残ったのか」を娘に聞きます。そこから「どんなことを思ったのか」「自分ならどうするのか」「主人公と自分との違いは」を考えていきます。

子どもによっては、まったく主題と関係ない部分に着目することもあります。その意見を大切にすることも大事ですが、「お母さんは、ここに感動したよ」と伝えて、目を向けさせるのもとても良いことです。

いろんな意見を交わし、何について書くかをメモを取りながら、原稿用紙に向かってほしいと思います。

障がいや戦争、動物愛護、難民問題…。推薦図書には毎年、普段触れることはないけれど、知ってほしい話題がたくさんです。ぜひお子さんと一緒に考えてみてくださいね。

教えてくれたひと

本多抽紀江さん

家庭教師

ほんだ・ゆきえ/家庭教師歴約30年。SNSを使った家庭学習支援「ぱんだちゃんのおうち学校」の校長も務める。著書に「勉強に自己肯定感は必要ない」(西日本出版社)がある。北海道を拠点に、関西、関東で活躍中。胆振管内安平町在住、2児のママ。

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