休校 ネットに学びの場 道内の文教施設や団体など 新型コロナ対策 児童書の無料配信も

「おうちミュージアム」のロゴで手を動かす遊びを発信する北海道博物館の担当学芸員

新型コロナウイルス感染拡大の影響で休校中の子どもたちに心身共に健康に過ごしてもらおうと、道内の文教施設や団体が身近な材料を使った遊びや家でできる運動を提案し、ホームページ(HP)などで発信しています。

手作りおもちゃ

北海道開拓の村が作り方を公開中の手作りおもちゃ

北海道開拓の村が作り方を公開中の手作りおもちゃ

北海道博物館は「おうちミュージアム」のロゴを新たに作り、公式HPやツイッターで子ども向けの遊びを発信しています。過去の特別展で行った企画などから、毛糸で作る「指織りブレスレット」の作り方や、道内179市町村名を記した「北海道地名しりとり」カードのPDFデータなどを公開しています。「親子で手を動かしながら学び、楽しい時間を過ごしてほしい」と担当の渋谷美月学芸員。

同館は趣旨に賛同する道内外の文化施設にもロゴの使用を呼びかけ、「雪でアイスを作ろう」などの動画を公開中の釧路市こども遊学館などが参加しています。

北海道開拓の村も「わりばし鉄砲」や双六(すごろく)など、手作り可能なおもちゃ約30種類の作り方を公式HPで公開中です。

▼北海道博物館「おうちミュージアム」
http://www.hm.pref.hokkaido.lg.jp/ouchi-museum/

▼北海道開拓の村「おうちで、あそぼ!つくろう!」
http://www.kaitaku.or.jp/asobo.htm

画面見過ぎ注意

読書好きな子どもは、大手出版社が無償で提供する児童書の電子版を利用する方法もあります。KADOKAWA(東京)は学習マンガなど約200冊を、文芸春秋(同)は児童文学やクイズなど30冊以上を期間限定で無料配信中。「休みの間にたくさんの本と出合ってほしい」(文芸春秋電子書籍編集部)と期待しています。

ただ、良い内容であっても、スマホやパソコンの画面を長時間見続けると目に負担がかかります。札幌大庭眼科(札幌市西区)の大庭正裕院長は「スマホは特に目が疲れやすい。子どもの使用は1回20分程度にとどめ、その後10分は目を休ませて」と助言しています。

換気をする時に

子どもの体幹トレーニング

子ども体づくり協会(事務局・恵庭市)は、子どもが家で体を動かす方法を動画で公開しています。

子どもの体幹トレーニング(←クリック/タップ)は、手足を床に付けず、体を横向きに回転させる運動。お尻を床につけ、足でビニール袋をポンポンと上げる「V字リフティング」は、きょうだいや親子でも楽しめます。袋は自宅にあるものを膨らませ、輪ゴムで口を結べばOK。おなかの筋肉が鍛えられ、足が速くなるといいます。

「子どもは体を動かして成長するもの。運動は体力と学力、メンタルヘルスの向上に役立ちます」と同協会の作田文子代表理事。家の換気をする時に、寒さ対策を兼ねて運動をすると続けやすいようです。

▼子ども体づくり協会
https://www.kodomo-k.org

取材・文/酒谷信子(北海道新聞記者)

この記事に関連するタグ

Ranking

  • すべて
  • 子育て・教育
2024
3/28
THU

Area

北海道外

その他