#9|学習指導要領と家庭学習 いろいろな考え方認めて
「ゆきりん先生の親子でおうち学習」
北海道新聞朝刊「子育て面」で毎月第1金曜日に連載中のコラム。北海道安平町の家庭教師、本多抽紀江さんがおうちでの効率的な学習方法についてお届けしています。「『3個ずつお菓子を入れた袋を8人分用意します。お菓子は全部で何個必要ですか』。この問題に小学1年の息子がかけ算を使って答えたら、バツでした。理由は『習っていないから』。おかしいですよね?」
SNSなどで、こうした書き込みを見ることがあります。「先生がおかしい」「子どもの考えを無視している」といった共感の声もたくさん寄せられています。
私なら、子どもにこう言います。「先生は足し算のほうが好きなのかもね。確かに足し算でもできるけれど、かけ算の方が何かカッコいいよねぇ」。これで子どもの不満は収まるし、先生との関係も悪くはなりません。
「自分とは違う多様な考え方を認める」というのがいまの学びのトレンド。子どもの成績を左右する大事な要素です。
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例えば「算数は答えが一つだから、スッキリして好き」という人がいますが、一つの解答に行きつく方法はたくさんあります。その多さを「面倒」と切り捨てるのではなく、楽しむ感受性が、学力を上げるのです。
全国学力テストや高校受験の問題は、すでにこの傾向を取り入れています。例えば算数は正誤を答えるだけではなく、なぜそう判断したのか書くよう求められたり、答えの導き方を示した会話文を穴埋めしたりするような内容です。
子どもが柔軟な思考力を育めるかどうかは、身近にいる家族の姿勢が大きく影響します。勉強に限らず、親自身がいろいろな考え方を認め、面白がってください。
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