• 2019/11/18

    広げようPTA考える輪(上)神戸市立本多聞中の取り組みから

    PTA活動のあり方や課題について考えるイベント「PTAフォーラム~取り戻そう、自分たちの手に~」(実行委主催)が5月に東京で、8月に神戸で開催されました。PTA問題に詳しい専門家、活動の見直しを実践してきた教員や保護者ら6人が登壇し、思いを語りました。登壇者の中から、教員、保護者の立場で神戸市立本多聞中学校元校長の福本靖さんと同中元PTA会長の今関明子さんの話をまとめました。(構成・片山由紀。上、下の2回、掲載します)

    福本靖さん(現桃山台中校長)

    「PTAは時代に合わせて変えていく必要がある」と語る福本靖さん

     
     2013年1月に本多聞中に教頭として着任し、15年から2年間校長を務めました。どうすれば学校がよくなるかを考えた結果、保護者に学校運営に携わってもらいたいと思いました。そのためには、保護者が参加しやすいPTAをつくる必要があった。それが結果的にPTA改革につながりました。

     子どものためにならない活動はどんどんやめました。例えばPTA行事への動員、保護者の研修、広報紙作成。一方で、月に1度運営委員会を開催し、役員になった保護者にいろんな意見を言ってもらう場をつくりました。校長と教頭が出席し、保護者の意見に全部答える場です。運営委員会で聞いたことが右の車輪、職員会議が左の車輪。両輪を動かしながら学校をよくしようと思いました。

     例えば家庭訪問。保護者から手間だという意見が出て、2、3年生の家庭訪問はやめました。先生たちもその分授業の準備ができ、早く帰れるようになった。ある教科の授業が遅れているという指摘を受け、担当教員を指導したこともあります。即答できないものは調査して次の運営委員会で報告します。

     運営委員会を保護者が自由に学校にもの申す場にしたら、PTA役員の立候補が増え、くじ引きで役員を選ぶ必要がなくなりました。

     よくPTAに手伝ってもらわなければ、学校行事は成り立たないといいますが、そんな学校行事はするなと教員たちに言います。行事の受け付けとかどうしても手伝いが必要であれば、その都度ボランティアを募集すればいい。何十年も前から続いている活動を踏襲してもうまくいくはずがない。時代に合わせて変えていく必要があると思います。=5月18日、東京のフォーラムで

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