#8|食卓の話題は「勉強」 具体的質問で冗舌に

#8|食卓の話題は「勉強」 具体的質問で冗舌に

働く親のいちばんの悩みは、時間がないこと。保育所へ子どもを迎えに行く午後6時から、やっと布団に入る8時、9時まではあまりにも目まぐるしく、勉強なんて無理! という家庭はたくさんあります。

そんな親子はぜひ、食事しながら勉強について話してください。一緒にお風呂に入る時でも構いません。

そもそも、「今日、学校どうだった?」と聞いても「別に…」とか「普通。いつもと同じ」という言葉しか返ってきませんよね。でも「今、算数何やってるの」と具体的に質問すると、子どもはしぶしぶながら「あれ、今日はどこ習ったっけ?」と記憶をたぐります。これは一種の復習になります。親は子どもが何を勉強中で何ができ、何が苦手かを探ることができます。

これを読んで「食事やお風呂の時ぐらい、リラックスしたいよ」とうんざりした人もいるでしょうが、試す価値あり! 子どもは思ったより冗舌になるはずです。だって、考えなくてもネタはあるんですから。

多くの家庭では勉強を見るのはお母さんで、子どもの矢面に立つ気苦労が絶えないはずです。その頑張りをほめてあげられるのはお父さんです。「いつも勉強を見てくれて、ありがとう」。この言葉でたくさんのお母さんが救われます。

「頑張りすぎだなぁ」と感じたら、お母さんにそっとコーヒーを。助言や苦言より効き目があります。熱くなるのはわが子への愛情の表れです。まずそこを認めてあげてくださいね。

教えてくれたひと

本多抽紀江さん

家庭教師

ほんだ・ゆきえ/家庭教師歴約30年。SNSを使った家庭学習支援「ぱんだちゃんのおうち学校」の校長も務める。著書に「勉強に自己肯定感は必要ない」(西日本出版社)がある。北海道を拠点に、関西、関東で活躍中。胆振管内安平町在住、2児のママ。

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