連載コラム「ゆきりん先生の親子でおうち学習」第4回

#4|夏休みの生活 家事のお手伝いも大事

#4|夏休みの生活 家事のお手伝いも大事

夏休みが近づいてきました。保護者はつい、「どうやったらダラダラせずに勉強へ集中させられるかな」ということに頭を悩ませますが、ぜひ、お手伝いとの2本立てで生活させることを目指してください。

学校では勉強だけではなく掃除当番、給食当番、日直、委員会や係活動など、どの生徒にも必ず役割が与えられています。生活の乱れを防ぐには、休み前と同じようなスケジュールを守り、変化を小さく抑えるのがいちばん。学校での役割をお手伝いに置き換えるのです。

何をさせるかは必ず親子で話し合って決めましょう。子どもが、互いに助け合うという家族のあり方を考えるきっかけになります。「お母さんは会社で働いているんだから、僕がこれもやるよ!」といった、うれしい提案があるかもしれません。

受験生には「勉強が大変だから」と親が気をつかい、家事をさせない家庭も多いですが、これは逆効果。子どもはただでさえ孤軍奮闘しているので、むしろ孤立感が深まります。「あなたも家族の一員だよ」ということを、お手伝いを通じて気づかせましょう。

そもそも、道産子は暑さに弱いことをどうかお忘れなく。夏休みの計画を立てる時、子どもたちは勉強時間を普段の2割増しくらいに設定しますが、この季節はいつもより勉強が進まないのが自然なのです。

日も長く、外遊びの時間がたくさんあるので、体力をつけさせるよう発想を変えましょう。これが、長い2学期に勉強へ集中する備えになります。

教えてくれたひと

本多抽紀江さん

家庭教師

ほんだ・ゆきえ/家庭教師歴約30年。SNSを使った家庭学習支援「ぱんだちゃんのおうち学校」の校長も務める。著書に「勉強に自己肯定感は必要ない」(西日本出版社)がある。北海道を拠点に、関西、関東で活躍中。胆振管内安平町在住、2児のママ。

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