連載コラム「ゆきりん先生の親子でおうち学習」第40回

#40|「おもてなし計画」を立てよう 役割分担や話し合い大切

#40|「おもてなし計画」を立てよう 役割分担や話し合い大切

夏休みになると、楽しい行事がいっぱいありますね。離れてしまったお友達や、遠くの親戚と久しぶりに会うことも増える時期です。お客さまをもてなす時は、ぜひお子さんと一緒に楽しく準備しましょう。

いつ、どんな人を迎えるかが決まったら、プロジェクトのスタートです。お子さんとの会話の中で、何となく決めるのもいいのですが、ちょっとお堅く「プロジェクト」として取り組むよう、お勧めします。

役割分担も決めましょう。大人でも、役割分担やタイムスケジュールを作るのが苦手な人は多いです。子どものころから、ある程度計画を立ててリスクを管理するスキルを訓練しておくと、将来に役立ちます。

話し合いの過程を議事録として文章にするやり方を、お子さんに見せましょう。口だけで話し合うと指示が通らず、やることが分からなくなりがちです。仲間同士が共通の認識をもって何かを行う練習は、社会に出る前に家庭でしておくといいですよ。

誰かに自分の意図を誤解なく伝えるのは、なかなか難しいものです。「自分はこういうつもり」と思っていても、うまくいかない場合がたくさんあります。家族同士で共通の認識ができているかを確認し、どうやって伝えるのか、誰が見ても分かりやすい議事録を作れるようにしましょう。

おもてなしが終わったら、ちょっと反省会。「こんなところが足りなかった」「ここはすごく良かった」と自分や互いの行動を客観視できる場にしましょう。

少し難しく感じるかもしれませんが、要は「家庭で学級会の練習をする」と考えると分かりやすいですね。社会に出ると勉強以外のこういうスキルが本当に役に立ちます。このような「失敗が許される場」で練習しておくことが大事です。

教えてくれたひと

本多抽紀江さん

家庭教師

家庭教師歴約30年。SNSを使った家庭学習支援「ぱんだちゃんのおうち学校」の校長も務める。著書に「勉強に自己肯定感は必要ない」(西日本出版社)がある。北海道を拠点に、関西、関東で活躍中。胆振管内安平町在住、2児のママ。

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