• 2019/06/07

    ③数字を見せる お菓子や小銭並べ計算 <ゆきりん先生の親子でおうち勉強>

    北海道新聞朝刊「くらし(子育て)面」の連載コラム。筆者は、胆振管内安平町の家庭教師、本多抽紀江さん。毎月第1金曜日に、おうちでの効率的な学習方法をお届けしています。

     
     小学校の算数がぐんと難しくなるのは、4年生です。1年で学ぶ足し算と引き算、2年のかけ算、3年の割り算を総合した学習をするからです。

     「うちの子は算数が苦手」という保護者は口をそろえて「特に文章問題がダメなんです」と言います。原因はたった一つ。「数字をイメージ化できないから」です。

     1年の教科書には「ガムが三つ、チョコレートが五つあります。かずのちがいはいくつ?」などという問題があります。多くの大人は教える時に「『ちがい』は引き算だよ」と言い、子どもは文章に出てきた順番に数字を並べて「3-5=2」と書きます。そこで大人はさらに「大きい数から小さい数を引くんだよ」などと助言します。

     実は、この対応が一番よくない。子どもは文章をろくに読まず、数字の大小だけに目を留め、足したり引いたりすれば正解が出ると思い込んでしまうのです。

     指を折って数えられる内容なら何とかなりますが、3年生最大の難関である分数の文章問題で大きくつまずきます。「3分の1の大きさのケーキ」は数えられませんからね。文脈をたどり、切り分けたケーキを思い浮かべながら考える習慣がなければ、対応できないのです。

     ですから家庭ではぜひ、実際にチョコやガムを並べて教えてください。

     最適の教材はお金です。キャッシュレス化が進むと目にする機会が減るので、家には常に小銭を用意し「1円玉10枚は10円」「10円玉10枚なら100円」と、暮らしの中で一番活用する10進法を身につけさせましょう。

    イラスト/rocketdesign(watanabe nobuko)

     PROFILE

    本多 抽紀江(ほんだ・ゆきえ)
    家庭教師歴約30年。教材や助言をネット配信する事業「ぱんだちゃんのおうち学校」校長も務める。胆振管内安平町在住、44歳。

    【ぱんだちゃんのおうち学校】 pandanoniwa.co.jp

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    <2> 作文は一生モノ 運動会題材に学ぶ手も


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