連載コラム「ゆきりん先生の親子でおうち学習」第3回
#3|数字を見せる お菓子や小銭並べ計算
小学校の算数がぐんと難しくなるのは、4年生です。1年で学ぶ足し算と引き算、2年のかけ算、3年の割り算を総合した学習をするからです。
「うちの子は算数が苦手」という保護者は口をそろえて「特に文章問題がダメなんです」と言います。原因はたった一つ。「数字をイメージ化できないから」です。
2年の教科書には「ガムが三つ、チョコレートが五つあります。かずのちがいはいくつ?」などという問題があります。多くの大人は教える時に「『ちがい』は引き算だよ」と言い、子どもは文章に出てきた順番に数字を並べて「3-5=2」と書きます。そこで大人はさらに「大きい数から小さい数を引くんだよ」などと助言します。
実は、この対応が一番よくない。子どもは文章をろくに読まず、数字の大小だけに目を留め、足したり引いたりすれば正解が出ると思い込んでしまうのです。
指を折って数えられる内容なら何とかなりますが、3年生最大の難関である分数の文章問題で大きくつまずきます。「3分の1の大きさのケーキ」は数えられませんからね。文脈をたどり、切り分けたケーキを思い浮かべながら考える習慣がなければ、対応できないのです。
ですから家庭ではぜひ、実際にチョコやガムを並べて教えてください。
最適の教材はお金です。キャッシュレス化が進むと目にする機会が減るので、家には常に小銭を用意し「1円玉10枚は10円」「10円玉10枚なら100円」と、暮らしの中で一番活用する10進法を身につけさせましょう。
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