連載コラム「ゆきりん先生の親子でおうち学習」第38回

#38|国語 書く力、料理のレシピで

#38|国語 書く力、料理のレシピで

家庭のキッチンにはたくさんの勉強の種があります。本年度は「キッチンでこんな勉強ができるよ」というアドバイスを、どんどんお伝えしたいと思っています。まずは「キッチンで学校国語」です。

最近の高校入試の国語では、行事の紹介文やちらし、話し合いの議事録を読み取る問題が出題されています。ちらしについては「伝える側の意図を分かりやすくするにはどうしたらよいか?」を所定の文字数で書くという問題もあります。

このような力をどうやってつけていくか悩みますよね。わが家では身近にある料理のレシピを使って練習をしています。

お料理のレシピは使う道具、用意する材料、作り方の説明が写真やイラストとともに分かりやすく載っています。まずは親子でレシピを見ながら実際に料理を作ってみましょう。

自宅にはない道具も出てくるかもしれません。代替に何を使うかも考えるといいですね。「ここはもうちょっと詳しく書いた方がいいね」「どうしてこの手順が必要なのかが分かると、手を抜かないよね」というような話をしながらレシピを見てみると、たくさんの気づきがあります。

そして、そのレシピを自分にとって作りやすいように書き直してみるといいですよ。「ざるでこす」とあったら「大きめのざるがいい」と書き加えたり、「中火」とあれば「少し焦げたので弱火に」としたり、自分にとって一番良い方法を書いていきましょう。

小1の息子は野菜のあく抜きについて、いろいろと研究しています。「あくはうま味でもあるから、水につける時間が大事」と自分なりに考えているようで、意図を分かりやすく伝える練習になっていると実感します。ぜひ試してみてくださいね。

教えてくれたひと

本多抽紀江さん

家庭教師

ほんだ・ゆきえ/家庭教師歴約30年。SNSを使った家庭学習支援「ぱんだちゃんのおうち学校」の校長も務める。著書に「勉強に自己肯定感は必要ない」(西日本出版社)がある。北海道を拠点に、関西、関東で活躍中。胆振管内安平町在住、2児のママ。

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